山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

194:おおわらわ

2020-06-30 | 新・知だらけの学習塾
194:おおわらわ
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
大会の準備に「おおわらわ」は、漢字では「大童(おおわらわ)」と書きます。これは「戦場で兜(かぶと)を脱ぎ髪を振り乱して戦うようすが、髪を束ねない子どもの髪型のようであることから。」(日本語語源辞典)
このほかにも、子どもの散らし髪を「被髪(わらわ)」といっていたので、とする説もあるようです。
山本藤光2019.03.27

塩田武士『雪の香り』読書中

2020-06-30 | 妙に知(明日)の日記
塩田武士『雪の香り』読書中
■6月も本日で終わります。長い間購読していた、朝日新聞との決別の日でもあります。明日からは、産経新聞の読者となります。朝日の偏向報道に、ほとほと嫌気がさしました。ニュース以外の特集記事は、好きだったのですが。■塩田武士『雪の香り』(文春文庫)を読んでいます。しかし、『罪の声』(講談社文庫)の迫力の方が勝っているようです。著者は悲しいミステリーの名手です。『雪の香り』は、失踪した昔の恋人を探す物語でした。最後まで読んで、いずれかを紹介したいと思います。
山本藤光2020.06.30

193:おあいそ

2020-06-29 | 新・知だらけの学習塾
193:おあいそ
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
「おあいそお願いします」。寿司やなどでよく耳にする言葉です。「おあいそ」は元来、店側が客の勘定のときに、「お愛想できませんで」と用いていたようです。何の本で読んだのかは忘れましたが、それを客側が「勘定」の意味に使うようになったと書いてありました。「お愛想」は「愛想尽きた」の略語だとする説もあります。これが正しければ、客が「お愛想」というのは、店に三行半を下している意味になります。
山本藤光2019.01.20

角川文庫『世界の名作』がいい

2020-06-29 | 妙に知(明日)の日記
角川文庫『世界の名作』がいい
■梅雨の真っ只中です。紫陽花はすっかり色褪せ、長い梅雨空にこうべをたれています。早くすっきりとした青空をみたいものです。■角川文庫『世界の名作を読む』は、工藤庸子・池内紀・柴田元幸・沼田充義による競作です。とりあげられている作品が古典的名作ばかりなので、時々開いています。本書は放送大学での講義録のまとめです。語り言葉なのが魅力です。
山本藤光2020.06.29

192:置いてきぼり

2020-06-28 | 新・知だらけの学習塾
192:置いてきぼり
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
「おいてきぼり」は仲間などを置き去りにするという意味です。この語源が面白いので紹介させていただきます。

――もとは「置いてけぼり」。江戸の本所にあったという「置いてけ掘」に由来。魚のよく釣れた堀で、釣りを終えて帰ろうとすると、「置いてけ、置いてけ」という声が聞こえ、いつの間にか魚籠(びく)が空になっていたという。(日本語語源辞典)

これは「江戸の本所の七不思議」のひとつです。時間がある方は、ネット検索してみてください。十分な時間つぶしになります。
山本藤光2019.02.15

シュティフター「水晶」読むぞ

2020-06-28 | 妙に知(明日)の日記
シュティフター「水晶」読むぞ
■ラジオで野球中継を聞いていました。突然、アナウンサーの声がヒソヒソとなり、違和感を覚えました。説明によると無観客試合なので、アナウンサーの声がグラウンドに筒抜けだったようです。「キャッチャーは内閣に構えました」などの声が打者に届いていたらまずいですよね。■昨日『作家が選ぶ名著名作・わたしのベスト3』(毎日新聞社)の古井由吉選のページを読みました。古井由吉が選んだ作家は、シュティフターでした。紹介されている作品「水晶」「森の小道」「ブリギッタ」の3冊とも書棚にありましたが、いずれも未読でした。これを機会に「水晶」を読んでみることにしました。
山本藤光2020.06.28

円周率

2020-06-27 | 新・知だらけの学習塾
円周率
「円周率」は、円の周長の直径に対する比率として定義される数学です。ところで円周率をなぜ必死になって、語呂合わせで覚えたのでしょうか。一度も活用した覚えはありません。ましてや最近の小学校では、「3」でよいことになっています。
円周率の覚え方を紹介します。π = 3.141592653589793238462643383279502884197... 身一つ世一つ生くに無意味違約無く身文や読む(みひとつよひとついくにむいみいやくなくみふみやよむ)。※2段落目は「佐伯修の教育活動」から引用しました。
山本藤光2019.04.24


外れのない多産作家

2020-06-27 | 妙に知(明日)の日記
外れのない多産作家
■外れのない多産作家の双璧は、東野圭吾と宮部みゆきだと思います。そこに浅田次郎や百田尚樹を加えてもいいかもしれません。昨日から、宮部みゆき『初ものがたり』(PHP文庫)を読み始めました。宮部みゆきは3作品の書評を書いています、どうしても追加で取り上げたいのが本書です。ゆっくりと再読しています。
山本藤光2020.06.27

190:エミュレーション効果

2020-06-26 | 新・知だらけの学習塾
190:エミュレーション効果
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
やたらにカタカナ語を連発する人がいます。小池都知事などはその典型です。コンサルタントのなかにも、そうした人はわんさと存在しています。私にはえらぶっているようにしか、聞こえないのですが。
中谷巌の著作を読んでいて、「エミュレーション効果」という言葉に出逢いました。何のことはない、これは「波及効果」のことのようです。
ただし波及効果は、影響が少しずつ広がるとの意味ですので、中谷は違うニュアンスを「エミュレーション」にこめているようです。それは「速攻」。本文を読むかぎり、「エミュレーション効果」は一発で影響が及ぶということでしょうか。
 
――誰かがすばらしいプレゼンテーションをする。そうすると、それが受講生たちの競争意識をくすぐり、「俺は絶対に負けない、もっと凄い発表をしてやろう」となる。こういったものをエミュレーション効果(Emulation Effect)といっているが、これは「お互いが張り合うことによって生まれる思わぬ効果」ということだ。(中谷巌『次世代リーダー学』小学館文庫・P41)

 うーむ。「速攻性波及効果」でいいのではないか。
山本藤光2018.12.08

短篇小説の魅力

2020-06-26 | 妙に知(明日)の日記
短篇小説の魅力
■短篇小説が好きです。井伏鱒二『山椒魚』(新潮文庫)とマンスフィールド『マンスフィールド短篇集』(新潮文庫)から「園遊会」と、もう一人忘れてならないのは、O・ヘンリー『1ドルの価値/賢者の贈り物』(光文社古典新訳文庫)です。これらの作品は、書評欄で紹介しています。未読の方は、ぜひ手にしてみてください。■短篇小説の魅力については、阿刀田高『短編小説を読もう』(岩波ジュニア新書)『短編小説のレシピ』(集英社新書) 『海外短編のテクニック』(集英社新書)や筒井康隆『短編小説講義』(岩波新書)などを参考にしてください。1日1編、短篇小説を読んでください。この週刊をつづければ、あなたの感性が上がるのを保証いたします。
山本藤光2020.06.26