山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

444:やにさがる

2021-03-31 | 新・知だらけの学習塾
444:やにさがる
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
やにさがる。この言葉の由来を知って、笑ってしまいました。キセルの雁首を上に向けて、粋なポーズをとる男の様子が語源のようです。この格好では、脂(やに)が吸い口の方へと下がってきます。ニヤケタ男のこの姿を、江戸の人はそう呼んだようです。(谷沢永一『教養が試される341語・知らない日本語』幻冬舎文庫を参照しました)
山本藤光2018.09.28

宮本輝『流転の海』完結

2021-03-31 | 妙に知(明日)の日記
宮本輝『流転の海』完結
宮本輝『流転の海』(新潮文庫)全9巻がついに完結しました。第1巻の文庫刊行が平成2年ですので、ずいぶん長い道のりでした。今回の完結と同時に、堀井憲一郎『流転の海読本』(新潮文庫)も店頭に並びました。第何巻まで読んだのが忘れましたので、時間をみつけて最初から読むことにします。
山本藤光2021.03.31


島崎藤村のこと

2021-03-30 | 妙に知(明日)の日記
島崎藤村のこと
島崎藤村について書かれた著作を紹介いたします。まずは簡単なプロフィールを。「1872-1943。『文学界』に参加し、ロマン主義詩人として『若菜集』などを出版。さらに小説に転じ、『破戒』『春』などで代表的な自然主義作家となった。作品は他に、日本自然主義文学の到達点とされる『家』、姪との近親姦を告白した『新生』、父をモデルとした歴史小説の大作『夜明け前』などがある。」(ウイキペディア)

――嵐山光三郎:文人悪食(新潮文庫)
――嵐山光三郎:追悼の達人(中公文庫)
――嵐山光三郎:文人悪妻(新潮文庫)
――池内紀:文学フシギ帖(岩波新書)
――猪野謙二:明治文学史・下巻(講談社)→S3右
――伊藤整:小説の方法(岩波文庫)
――伊藤整:改訂文学入門(光文社文庫)
――伊藤信吉・編:藤村のうた(現代教養文庫)
――井上ひさしほか編座談会・昭和文学史・第2巻(集英社)
――井上靖:作家点描(講談社)
――岩波明:文豪はみんな、うつ(幻冬舎新書)
――巌谷大四:懐かしき文士たち・昭和篇(文春文庫)
――桶谷秀昭:日本人の遺訓(文春新書)
――カセット文芸講座:日本の近代文学2(CBエンタープライズ)
――川西政明:文士と姦通(集英社新書)
――木原直彦:北海道文学史・明治編(北海道新聞社)
――ドナルド・キーン:著作集第4巻(新潮社)
――ドナルド・キーン:日本文学史・近代現代篇8(中公文庫)
――黒井千次:石の落葉(筑摩書房)
――講談社豪華版日本現代文学全集12・正宗白鳥
――国文学:現代作家110人の文体(1978年11月増刊号)
――佐伯彰一:作家論集(未知谷)
――篠田浩一郎:小説は如何に書かれたか・「破戒」から「死霊」まで(岩波新書)
――関川夏央:一九〇五年の彼ら・現代の発端を生きた十二人の文学者(NHK出版新書)
――瀬戸内寂聴:奇縁まんだら(日本経済新聞社)
――高橋和巳:高橋和巳作品集8(河出書房新社)
――中川越:文豪たちの手紙の奥義(新潮文庫)
――中村光夫:日本の近代小説(岩波新書)
――中村光夫:日本の現代小説(岩波新書)
――爆笑問題:日本文学者変態論(幻冬舎)
――馬場孤蝶:明治文壇の人々(ウェッジ文庫)
――平野謙:現代日本文学大系79(筑摩書房)
――平野謙:島崎藤村・人と文学(新潮文庫)
――福田和也:大作家ろくでなし列伝(ワニ新書)
――福田国士:文豪が愛し名作が生まれた温泉宿(祥伝社新書)
――正宗白鳥:作家論(岩波文庫)
――室生犀星:我が愛する詩人の伝記(豪華版日本現代文学全集27)
――山田風太郎:人間臨終図巻2(徳間文庫)
――和田芳恵:順番が来るまで(講談社文芸文庫)
山本藤光2021.03.30

獅子文六『金色青春譜』読むぞ

2021-03-29 | 妙に知(明日)の日記
獅子文六『金色青春譜』読むぞ
■桜が満開になりました。コロナ感染者は減りそうもありません。ウイズコロナで普段通りの生活に、と政府は宣言すべきときです。今や自粛しても効果はありません。コロナ死よりも、自死をこれ以上増やしてはなりません。■獅子文六(しし・ぶんろく)『金色青春譜』(ちくま文庫)は、著者のデビュー作です。高校時代から数多くの作品を読んできました。しかし本書は入手できないままでした。昨日書店で見つけました。発売間もない本なのですが、見損じていたようです。4月の最大の楽しみができました。読むぞ。
山本藤光2021.03.29

大江健三郎のこと

2021-03-28 | 妙に知(明日)の日記
大江健三郎のこと
■大江健三郎は、『万延元年のフットボール』(講談社文芸文庫)を推薦作にしています。簡単な履歴は次のとおりです。――1935年生まれ。大学在学中の1958年、「飼育」により当時最年少の23歳で芥川賞を受賞。サルトルの実存主義の影響を受けた作家として登場し、戦後日本の閉塞感と恐怖をグロテスクな性のイメージを用いて描き、石原慎太郎、開高健とともに第三の新人の後を受ける新世代の作家と目される。(ウイキペディア)■大江健三郎に関する資料本は、私の書棚にあるだけで次の通りとなります。
――磯田光一:昭和作家論集成(新潮社)
――井上ひさしほか編座談会・昭和文学史・第6巻(集英社)
――大江健三郎自作を語る:週刊ブックレビュー20周年記念ブックガイド(NHKサービスセンター)P79
――大塚英志:サブカルチャー文学論(朝日文庫)
――加藤典洋:文学地図・大江と村上と二十年(朝日新聞出版社)
――鎌田浩毅:使える!作家の名文方程式(PHP文庫)
――川西政明:小説の終焉(岩波新書)
――川西政明:死霊からキッチンへ(講談社現代新書)
――川村湊ほか:戦争文学を読む(朝日文庫)
――ドナルド・キーン:著作集第4巻(新潮社)
――「現代文学」月報集(講談社文芸文庫)
――国文学・解釈と鑑賞:戦後世代の文学――安部公房――大江健三郎――吉本隆明(1969.9)
――国文学:現代作家110人の文体(1978年11月増刊号)
――国文学:戦後世代の文学(1969.9月号)
――塩澤実信:文豪おもしろ豆事典(北辰堂出版)
――知っ得:現代作家便覧(学燈社)
――知っ得:現代の作家ガイド100(学燈社)
――澁澤龍彦:日本作家論集成・下巻(河出文庫)
――清水良典:最後の文芸時評(四谷ラウンド)
――白川正芳編:現代作家論(レグルス文庫)
――「別冊宝島」496号(2000.3.29発行):いまどきのブンガク
――百目鬼恭三郎:現代の作家一〇一人(新潮社)
――埴谷雄高:酒と戦後派(講談社文芸文庫)
――埴谷雄高:戦後の文学者たち(構想社)
――福田和也:作家の値うち(飛鳥新社)
――よくわかる大江健三郎(ジャパン・ミックス、文藝研究プロジェクト編)
――文藝春秋:読書と私(文春文庫)
――本の雑誌編集部・編:この作家この10冊(本の雑誌)
――松原新一ほか:戦後日本文学史・年表(講談社)
――三浦雅士:メランコリーの水脈(福武書店)
――三田誠広:実存と構造(集英社新書)
――森毅:ゆきあたりばったり文学談義(ハルキ文庫)P93
――安岡章太郎:小説家の小説家論(福武文庫)
山本藤光2021.03.28


443:矢立

2021-03-27 | 新・知だらけの学習塾
443:矢立
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
「矢立(やたて)」をご存知ですか。松尾芭蕉が奥の細道を旅したときに、携行していました。細長い筒に、筆と墨壺を入れたものです。今では万年筆に取って代わられ、見かけることができないものです。どんなものか見てみたいと思って、ネット検索しました。なんとオークションにたくさんの出品がありました。
山本藤光2019.03.26

『グレート・インフルエンザ』がいい

2021-03-27 | 妙に知(明日)の日記
『グレート・インフルエンザ』がいい
■プロ野球が開幕しました。昨年は無観客での開幕でした。上限1万人の野球ファンは、春の訪れを桜とともに、実感したことでしょう。■ジョン・バリー『グレート・インフルエンザ』(上下巻・ちくま文庫)は、評判どおりのすばらしい著作でした。スペイン風邪を扱った本書ですが、コロナ禍のいま読むべき一冊だと思います。無知、油断。こんなささいなことから、パンデミックは大きくなる。とてつもなく怖ろしく思いました。
山本藤光2021.03.27

442:ものもらい

2021-03-26 | 新・知だらけの学習塾
442:ものもらい
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
目が腫れる病を「ものもらい」といいます。私は誰かからうつされた意味だとばかり思っていました。ところが違っていました。昔は「ものもらい」にかかったら、他の家から食事をもらえば治るとされていました。これは栄養のかたよりによって発病するので、他の家の食事で不足している栄養を補えるという発想によるものです。(『天下無敵のネタの宝庫雑学大事典』永岡書店おまとめました)
山本藤光2019.04.27


尾崎英子『ホテルメドゥーサ』読み始める

2021-03-26 | 妙に知(明日)の日記
尾崎英子『ホテルメドゥーサ』読み始める
尾崎英子(おざき・えいこ)『ホテルメドゥーサ』(角川文庫)を買い求めました。『小さいおじさん』(文藝春秋)を読んでいいなと思ったので、文庫化されるのを待っていました。初出が2013年の作品がなかなか文庫になりません。仕方がなく買い求めたのが、前記の作品でした。書評発信の条件を「文庫で読む500+α」としているために、文庫でなければ意味がないのです。というわけで、『ホテルメドゥーサ』を読み始めました。味わい深い作品で、出逢いを喜んでいます。
山本藤光2021.03.26


441:餅

2021-03-25 | 新・知だらけの学習塾
441:餅
――第11講義:知育タンスの引き出しよりすぐり
もうすぐ正月です。餅つき風景は見られなくなりました。しかし餅を飾り、餅を食べる習慣は残されています。餅米は米の品種としては、中国から最初に伝わりました。しかし日本の風土には、後から伝わったウルチ米の方が適していました。日本のウルチ米は品種改良が進み、中国人にも大人気のようです。正月の餅は伸びるので長寿を表し、正月の伝統としていまだに健在なわけです。(「今さら他人には聞けない疑問650」知恵の森文庫を参照しました)
山本藤光2018.12.23