山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

ファラデー『ロウソクの科学』購入

2019-12-29 | 妙に知(明日)の日記
ファラデー『ロウソクの科学』購入
■本日から年末年始の休筆とさせていただきます。1年間のご愛読に感謝申し上げます。お陰様で1500アクセツ/日となりました。新たな気持ちで年明けに再開させていただきます。■ファラデー『ロウソクの科学』(角川文庫)購入。ノーベル科学賞を受賞した吉野彰さんが推奨している本なので、読んでみることにしました。
山本藤光2019.12.28

026:朝脳のストレッチ

2019-12-28 | 新・知だらけの学習塾
026:朝脳のストレッチ
――第2講義:日常
起床してすぐに机に向かっても、脳の目覚めはずっと遅れてからやってきます。そこで脳のストレッチが必要になります。本格的な知的活動に入る前に、塾長は次のことをしています。

・算数の問題集を1問解く(現在は中3の問題集)
・数独(ナンプレ)に1問挑戦する
・クイズを1問解く(多湖輝『頭の体操BEST2』(光文社新書)
・歳時記を読む(『現代歳時記』成星出版)

毎朝10分ほど、これらのいずれかに挑みながら、脳が覚醒するのを待つわけです。脳のストレッチが終わったら、毎朝必ず読むのは、「ネットのニュース」と新聞と『一日一題・心に残る逸話と名訓』(光文書院)です。本日の歴史が書かれており、逸話や名訓に触れるのも楽しみにしています。

朝の時間をしっかりとマネジメントできるようになると、知的な活動は飛躍的に進歩します。7時に朝食なら、5時半から6時半までを集中できるようにするためにも、脳のストレッチは大切な準備運動になります。

176:知識を磨く

2019-12-28 | 新・営業リーダーのための「めんどうかい」
176:知識を磨く
――第15章:会議道
 知識を磨くためには、ロールプレイは有効な手段である。ロールプレイを、プログラムに取り入れている会議も多い。ロールプレイで大切なのは、全員参加の雰囲気をどうかもし出すかである。
 ただし顧客役は、営業リーダーか優秀な営業マンに限定すること。ダメ同士の組み合わせでは、何の役にも立たない。それほど、ロールプレイは難しい。同行の部分で触れたが、米国ロシュにはロールプレイの専任スタッフがいるほどだ。
 二人がロールプレイを実演し、残りのメンバーが評価者となって観察する。よくやられている方法だが、これもあまり意味がない。アドバイスされても、響いてこないのである。あるいは、何を指摘されているかがわからない。
いちばん有効なのは、ビデオ撮影して、本人に見させることである。この方法は効く。自分の欠点がよくわかる。

一度に二つのロールプレイを併行させるのも効果がある。営業リーダーは、顧客ニーズを書いた紙を用意し、二人の営業マンにロールプレイをさせる。
このときの顧客役は、優秀な営業マンが担当する。それぞれの場面は、同時にビデオ撮影する。終わったら、二本のビデオを見比べて、意見交換するのである。

牧村健一郎『評伝獅子文六』文庫に

2019-12-28 | 妙に知(明日)の日記
牧村健一郎『評伝獅子文六』文庫に
■今年も本日を入れてあと4日。今年は激動の年でした。平成が令和となり、消費税が8から10%にはね上がりました。災害の多い年でもありました。隣国韓国ともめ、ラグビーワールドカップで日本が沸騰しました。来年は五輪一色になるのでしょうが、平穏な一年であってほしいと思います。■高校時代はカッパノベルズで、松本清張ばかり読んでいました。そこに割り込んできたのは、獅子文六と源氏鶏太でした。とりわけ獅子文六は、推理小説しか知らなかった私には新鮮でした。そんな獅子文六の評伝が出ました。牧村健一郎『評伝獅子文六』(ちくま文庫)です。「読むぞ待機本」コーナーに収納しました。
山本藤光2019.12.28

025:朝の時間は濃密である

2019-12-27 | 新・知だらけの学習塾
025:朝の時間は濃密である
――第2講義:日常
同じ1時間でも、朝と夜とでは違います。夕食を終えてからの読書と、早朝の読書とでは理解度に大きな差が生まれます。塾長は仕事期から、9時就寝3時起床を継続してきました。

老齢期の塾生は1日を、朝型にシフトしなければなりません。朝食までの時間を、濃密な朝の空気を浴びて過ごすのです。最初は朝食前1時間からはじめても構いません。

塾長がむかし書いた「新しい朝」という文章を、転載させていただきます。

――午前3時、雀のせわしげな鳴き声が聞こえる。布団をはねのけ寝室を出る。書斎の窓を開け放つ。遠くにあった雀の鳴き声が、すぐ近くにかわる。冷たい風が、眠気を連れ去る。新しい朝のお目覚めだ。
 
 午前4時、あまり手入れのよくないオートバイの音が響く。新聞配達の単車だ。不思議なもので朝日も読売も、同じような引きずる感じの低い音だ。アクセルとブレーキをひんぱんに踏むので、引きづった音を発することになるのだろうか。

 午前7時半、近所の小学生たちの甲高い声が響く。集団登校のために、いつもの場所に集まりはじめているのだ。付き添いの親たちの声は、ほとんど聞こえない。こどもたちの声に、圧倒されているのだろう。

 聞きなれたいつもの朝の音。しかし気分次第で、聞こえ方が違う。まだ雀が鳴いている。昨日とは違う、新しい朝。今日は講演用の新しいスライドを作らなければならない。
(藤光日誌2005.06.21)

快適な朝を設計してください。私の文章が上手か下手かは別にして、毎朝何かを書くことは、知的な日常を創造するうえで、きわめて大切な所作です。後段の講義では、文章の書き方もレクチャーするつもりです。それまでは自己流で、「朝日誌」を書く習慣を身につけてください。

175:ホワイトボード活用術

2019-12-27 | 新・営業リーダーのための「めんどうかい」
175:ホワイトボード活用術
――第15章:会議道
 ディスカッションのときは、営業リーダーがホワイトボートの前に座る。中央にテーマを記入し、丸印で囲む。そこから放射線状に、メンバーの意見を記入してゆく。
たとえば「競合品に勝つ」というテーマだったら、「競合品の特徴」「営業マンの力量」「代理店の協力」「消費者の反応」などに、放射線の先に見出しを設定する。こうすると、ディスカッションに道筋が見え、活発な意見が出やすい。

 ホワイトボードを巧みに使いこなすのには、経験が必要である。営業リーダーは、とにかくホワイトボードを使って、議事進行を行う訓練をしたいものだ。
 ホワイトボード活用術の基本は、中心にテーマを書き込む。四隅に予測される見出しを、あらかじめ書いておくこと。これだけの備えで、討論は活発になる。
 また、意見と意見に連鎖が生まれやすくなる。頭のなかで考えて発表させるのと違い、視覚が思考の後押しをしてくれるからだ。
 最近は、マグネット対応のホワイトボードが主流である。成功例の発表でも、あらかじめ用意させた紙片を張り、その前で発表させるのも一つの方法である。
メンバーが、ホワイトボードの前に集まる。発表の要点を、営業リーダーがどんどん書き抜く。席を離れて、こうした場をつくるのも、会議にアクセントをつけることになる。

橋本治『精読・学問のすゝめ』がいい

2019-12-27 | 妙に知(明日)の日記
橋本治『精読・学問のすゝめ』がいい
■[速報]チョ前法相の逮捕状請求を棄却 韓国地裁。朝ネットニュースをみて、やっぱりと思いました。ブンは三権分立を唱えていますが、韓国の三権のすべては、アカ思想で固められています。日本が韓国みたいだったら、秋元議員も逮捕されていなかったことでしょう。■橋本治『精読・学問のすゝめ』(幻冬舎新書)は、読んだはずの本に大量の残滓(ざんし)があることを教えてくれました。何と底の浅い読み方だったのかと、恥ずかしくなるほどです。惜しい才能を失ったと、今さらながら残念に思います。そういえば私を日本の古典文学に誘ってくれたのは、橋本治『これで古典がよくわかる』(ちくま文庫)でした。本書は書評欄で紹介しています。
山本藤光2019.12.27


024:1日を設計する

2019-12-26 | 新・知だらけの学習塾
024:1日を設計する
――第2講義:日常
誰もに分け隔てなく、与えられているのが時間です。老齢期の塾生の場合は、貴重な1日を2つに分類することからはじめます。

次の「2.それ以外の時間」に、エイヤーと所要時間を入れてください。「打ちこむべき何か」の時間は、当面合計で1時間としておきます。

【1.「打ちこむべき何か」の時間】
・ライフワーク
・小さな研究
・特技
・趣味
【2.それ以外の時間】
・睡眠時間
・食事時間
・入浴時間
・テレビを見る時間
・雑用時間

書き終わったら、合計時間を算出します。おそらく3時間ほどが宙に浮くはずです。ここではそれを、「空白の時間」と呼んでおきます。

最初に考えなければならないことは、「空白の時間」をいかに「知的な活動」に活用するか、という点です。さきほど1時間をそこにあてていますが、具体的に中味を考えなければなりません。例示しますので、自分なりに書きこんでください。

【1日の「知的な活動」時間の内訳】
・小さな研究
・読書
・テレビの教養番組の鑑賞
・資料の整理
・原稿執筆
・イベント参加
・散歩
・図書館などへ行く
・友人との談笑

漠然とでも、1日の「知的な活動」がイメージできましたか? 1日1時間読書をする。そう決めたら、暇つぶしの読書と決別しなければなりません。読書は脳細胞に、知的な刺激を与えてくれます。そんな心構えがあれば、たとえミステリー小説でも、従前とは違う読み方になるはずです。

本を読んだら、それを発信する。塾長のように専門的な書評を書く必要はありませんが、友人や家族に推奨することはできます。それが知のステップアップの最終ゴールです。「読む」ことの知的な作法については、別枠の講義で詳しく説明します。

174;楽しい競争

2019-12-26 | 新・営業リーダーのための「めんどうかい」
174;楽しい競争
――第15章:会議道
 拙著『最下位営業チームがトップになった・ビリーの挑戦』(医薬経済社)では、毎月の会議で「五種競技」をしている場面を描いた。チームメンバー同士が、基本活動について競い合うのだ。
 新規顧客開拓件数、説明会の開催数、ベストプラクティスの報告件数、虫食いテストの得点など五項目を選び、その成果を競い合う。一位は金メダルで三点などと決めておき、毎月の総合優勝が確定する仕組みである。
虫食いテストには、説明が必要だろう。製品の担当を決めて、パンッフレットのなかから、キーワードを一〇箇所切り抜かせる(または塗りつぶさせる)。それをコピーすると、キーワードが隠れる。それが虫食いテストとなる。テストを作る方も、受ける方も勉強になる。

会議にはちょっぴりとでも、ゲーム感覚を持ち込みたい。会議室の壁には、さまざまな年間記録を張る。前記の五種競技の年間記録以外にも、工夫次第で楽しい競争が生まれる。
「顧客のケイタイアドレス獲得件数」「新書本読破冊数」「交通事故連続無事故記録」など何でもありで、にぎやかに競い合うことだ。
筆者が好んで実践したのは、下三桁を支払えゲームだ。先月の売上が確定する。その下三桁の数字と同等の現金を、徴収する。最高で九九九円。最低はゼロである。徴収したお金は、みんなの昼食代になる。差額は営業リーダーが支払う。

呉勝浩に注目

2019-12-26 | 妙に知(明日)の日記
呉勝浩に注目
■住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉文庫)読了。文句なしに「日本現代文学」のトップテン入りの作品でした。感動の余韻が冷めたら、私なりの視点で取り上げたいと思います。未読の方には、早めの一読をお勧めします。■呉勝浩(ご・かつひろ)『白い衝動』(講談社)がよかったので『道徳の時間』『蜃気楼の犬』(ともに講談社文庫)を購入しました。単行本の『スワン』の評価が高いから、その前に発表した作品を読んでおきたかったのです。それから、評判の作品に移行しようと思っています。呉勝浩については、『IN POCKET』(2017年2月号)の特集を読んで以来注目していました。 
山本藤光2019.12.26