風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

旅立つ秋

2010年11月18日 23時59分59秒 | 風竿日記

今年は猛暑のせいで、地球は頭がおかしくなったのではと・・・

要らぬ心配をしていたのだが、

ちゃんと秋はやってきてくれて、山々は紅葉に包まれている

ただ、やってきてくれたのはいいが・・・

すぐに旅立ちの支度を始めたようだ

山々を燃やし尽くして、

木枯らしと共に、

さっさと、どこかに消えて行ってしまう

後はセピア色の枯葉が舞うだけ

いやはや、もう少しゆっくりしていけばいいのに・・・。

暖かいお茶でも飲みながら、ゆっくりしていけばいいのに

分け入って分け入って奥山の

誰も見ていないような静かなところで、

ハッとするような紅葉に出会うと

思わず立ち止まって、

「うーん、お見事!」

と誉めてあげずにはいられなくなる

心をすべて燃やしているかのような、

このたとえようもない美しさはどうだ

そして真っ赤や黄色に体の色をを染めながら

「私はここに居るのよ

とでも云っているような

そんな紅葉の見事さと、健気さとを堪能した休日

やはり日本の四季は、こうでなくてはと・・・

一人山歩きしながらしみじみ思わされた

燃えるような紅葉の中なのに、

無常感と寂寥感を痛いほど感じた

 

そして・・・・やがて旅立つ秋

 松任谷由美のあの歌が聴こえてくるようだ

<!-- 旅立つ秋  松任谷由美 -->

 

 

 

 


世界一のビートルズバンド

2010年11月17日 23時59分59秒 | 風竿の音楽夜話

そして、私達音楽仲間12名は口から火を吐きながら、

待望のライブハウスへ「ティン・パン・アレー」に入ったのでありました。

何とステージ前のかぶりつきの御席をキープしてありました。

そして、長崎でも「温泉deビートルズ」の話題で持ちきりでした。

店内はやはりビートルズということで、ちょっと年齢層が高いお客様で満員の大盛況。

年に一度イギリスのリバプールで開催される「ビートルズ・コンベンション」で・・・・・

世界中から集まるビートルズ・トリビュート(コピー)強豪バンドの

居並ぶ中、見事トリを務めたという凄い日本のバンド

「パロッツ」が出演するというので・・・・・、

ビートルズファンが一杯集まっているのでした。

いいですね。音楽を楽しめる環境があることは・・・。

このバンドのリーダーでジョン・レノンのパートを受け持つ

チャッピーこと吉井守さんとは20年来のお付き合いなんです。

そんなご縁もあって、彼も温泉deビートルズの企画に大声援を贈ってくれています。

ステージは2ステージ、2時間ほどの間に耽溺ものの美味しい曲を次から次へと抜群の演奏をやってくれました。

やはり吉井さんのジョン・レノンは絶品中の絶品、名人芸です。

彼は神戸生まれ、小学生の頃からビートルズになりたかったのだそうで、ジョンを歌わせたら世界一。

ポール役のゴードン野口さんも上手い・・・。

そして何と北村尚志君と似ている・・・兄弟みたい。

尚志君は9月の東京に続いて2回目のパロッツ体験

こちらは御存知武雄のジョン・レノンさんと吉井さん

武雄のジョンさんは、さすがに峰松商店の前掛けは外してのお出かけ、しかも靴を履いていらっしゃいました。

いつかチャッピー吉井もデイアジョンに来る日が・・・・。

そして、実行委員もたくさん押しかけたこの夜のライブ

最上級の演奏に酔いしれ、青春時代を取り戻しました。

パロッツの皆さんと再会を約束して、

僕たちは大きな手ごたえを感じつつ、

満足というお土産を胸に帰路に着いたのでした。

いゃー楽しかったぁ。


ハイ!よろこんで・・・

2010年11月16日 23時59分59秒 | 風竿日記

この日曜日は、カレンダーに×印をつけながら、指折り数えてこの時を待っていた長崎小旅行の日でありました。

音楽仲間12人を連れ立って、思案橋のライブハウス「ティン・パン・アレー」に行くことにしていたのです。

何故かって・・・・・。

私が上京すると夜には必ず訪れるという六本木アビーロードのハウスバンド「PARROTS」が来るからなんです。

世界一と云われるビートルズのトリビュートバンドがPARROTSなんです。

そこで、4時に武雄を出発、

ライブハウスには7時過ぎに行けばよかろうと・・・

前祝に居酒屋で、景気付けの夕食兼大宴会をと、飛び込んだお店

ここがアタリ、というか、とても面白かった。

「生ビール10杯ねっ!」

「ハイよろこんで・・・。」

「アマダイの唐揚げ3人前お願いねっ!」

「ハイよろこんで・・・・。」

「刺身の盛り合わせ6人前、急いでねっ!」

「ハイよろこんで・・・・・。」

「携帯の電源貸してくれる?」

「ハイよろこんで・・・・・・。」

なんである。

始めこそちょっと違和感があったのだが、生ビール2杯目くらいになると、とても耳障りがよくなってきたから不思議。

サービス業の基本はホスピタリティにあり。

飲食業の基本は「前味」「中味」「後味」にあり。

なんであるが・・・・、

この「ハイよろこんで・・・・。」には正直、教えられたんである。

元々「ハイ!」という言葉は、所謂「拝」という、有難いという謙譲の美徳の込められた意味があると聞いていたのだが、

それに「よろこんで・・・。」という言葉が続くと、肯定的で前向きな響きが伝わってくるのだ。

実にいい響きではないか。

この言葉をスタッフの慣用語として使っている居酒屋さんは、

毎日プラス思考の訓練をしているようなものだと、

妙に感心しきりの私でありました。

生ビール10杯、ウーロン茶2杯がテーブルに運ばれると、

「ハイ!よろこんで・・・・。」のお兄さんは、

「良かったら、是非乾杯の音頭を取らして頂けませんでしょうか・・・・。」

全員で「ハイ、よろこんで」と応答、よしお願いしますということになると・・・・。

「本日は素敵な長崎の夜に当店をご利用いただきまして有難うございます。それでは皆様のご健勝と美味しいむお酒に対しましてかんぱーい!!!

たどたどしいが、実に心のこもった乾杯の音頭に、全員が瞬時に打ち解けたのは云うまでも無い。

不思議なもので、これで運ばれてくる食事の美味しさも倍増したのである。

さて、その後のPARROTSのビートルズ・ライブの話は後日ゆっくりと、たっぷりと致しませう。

「ハイ!よろこんで・・・。」簡単そうで中々云える言葉ではない。

我が、「ひぜしん」でも流行らせようかなあ・・・・。

 

 

 

 


おめでとう40周年 居食亭豊さん

2010年11月15日 23時59分59秒 | 風竿日記

今夜は主力お取引先さんの40周年記念祝賀会へ

物凄いお客様でごったがえしていました。

会場の温泉ハイツ支配人さんのブログには、さっそく当日の模様がアップされていましたよ。

居食亭豊さんが、いかに地元の皆様から愛されているかということを、まざまざと見せ付けられた超ウルトラ級のパーティ。

社長の美知子ちゃんの挨拶からご来賓の祝辞、市長・議長に九州ひぜん信用金庫の理事長も・・・。

鏡割りで宴会の火蓋が切られました。乾杯のご発声は稲冨佐賀県議会副議長さん。ただしご本人は一滴も呑めません。

そんな中で、会場の隅っこにポツンと小さなポートレートが・・・・

社長の美知子ちゃんが、今は亡きご主人とのツーショット

何気ない夫婦の写真なのですが・・・、目にとまりました。

原爆ドームが見えるので、広島旅行なのでしょう。

この美知子ちゃんの幸せそうな笑顔・・・・。

ご主人の豊さん通称、ゆう坊と豊食堂から始め、

家族亭豊から現在の居食亭豊へ足掛け40年、一時も休まずに頑張ってきた美知子ちゃん。

ご主人を亡くしてからも家族で必死になって守ってきたお店。

それを支えてきたのはいつも明るい美知子ちゃんの変らぬ笑顔

きっと御主人と一緒に今日の佳き日を祝いたかったのでしょう。

商売道を貫く笑顔とでもいうのでしょうか。本物の笑顔です。

40年で辿りつかれた境地というものを感じさせてくれる。

そして、お祝いの出し物も次から次へと繰り出されます。

東洋館料理長の祝舞は本格的というよりも、まさに鉄人

武雄ロータリークラブの雑技団も中々芸達者です。

本当によくやるよ・・・・。

ナベちゃんの「祭り」も最高でありました。

 

美川憲一さんも友情出演

とうとう私まで引っ張り出されて、司会の谷さんとデュエット

最後は長男の武君がばっちり締めてくれました。

元武雄市議会議長の杉原豊喜さんの万歳三唱でおひらき。

今後の益々のご発展と美知子ちゃんの笑顔が永遠に光り輝いていくことを祈っております。

 

本当におめでとうございました。笑顔笑顔の祝賀会でした。

飲食店激戦の中、忘年会は是非「居食亭豊さん」で・・・・。


温泉deビートルズ

2010年11月13日 23時59分59秒 | 風竿の音楽夜話

とうとう「温泉deビートルズ」まちおこしが宣言された。

武雄物産まつりが開催された11月13日、会場の武雄競輪場

会場は、どこにこんなたくさんの人が住んでいたの?

というくらいの沢山の人で溢れかえっていた、メインステージ

「温泉deビートルズ」正木実行委員長は、

声高らかにプロジェクトのスタートを宣言したのでありました。

さあ、これでもう逃げられません。

本当にやるしかないのであります。

全国の自治体やまちおこしグループが、どこもやっていないユニークな取り組み・・・・。

「温泉deビートルズ音楽祭」を中心としたまちおこし活動

「ビートルズツーリズム運動」

「ビートルズがやって来る 湯

全国からビートルズを愛する人々が演奏家・愛好家を問わず、暖かい温泉に入ってビートルズを愉しむ街にしたい・・・。

まして多くの団塊の世代が愛するビートルズ。

子供や孫までもがフアンである幅広い支持層に支えられているビートルズの人気

それと古くからの温泉地である武雄

これをドッキングさせない手はありません。

この日は、その船出を記念した、ビートルズバンドのコンサートも企画されました。

題して「温泉deビートルズ宣言コンサート」

トップバッターは地元のバンド「ウエストウィンズ」

一曲目はその「ビートルズがやって来る湯!湯!湯!」

以下4曲を大切に、丁寧に演奏。風邪をひいていて喉が大変だったのですが、

PAを受け持つインプットさんの素晴らしいサポートと、小取りの北村尚志さんのご尽力で

・・・・・・とても気持ちよく演奏が出来ました。

まあ、「歳をとっててよくやるなぁー」という声もあるかもしれませんが、・・・・逆ですね。

歳をとったからやらねばならないんだと思います。

もう格好も気にならなくなりましたから、大好きな音楽を通じて少しでも社会のお役に立つのなら・・・やってやろうじゃないの

続いては福岡市からと北九州市からのビートルズバンドがご出演・・・・さすがに上手い

「マージービート」若さがあってとてもパワーのあるステージ

最後のロックンロールメドレーは圧巻

「ウエット・ビーンズ」ジョンに良く似たヴォーカリスト素晴らしい

「Tomorrow never knows」「A day in the life」がとても良かった。

 

そんなこんなで、武雄はとっても元気です。

 


すべてはこの店から始まった

2010年11月12日 23時59分59秒 | 風竿の信用金庫は頑張るのだ

平成7年11月13日九州ひぜん信用金庫山内支店は開店した。

そして、初代の支店長としてこの美しい田舎の町で、

色んなお客様と出会い、

ご縁を深めては、その都度、

金融人という道を、お客様から教えられてきたのである。

まさにオープンの日のこと。

全世帯をくまなく訪問して、

特に店周地区は12回、重点地区は7回、準重点地区は5回、

という徹底したローラー訪問の末に、

ある程度の勝算を胸に秘めて、「その日」を迎えたのであった。

本部や各支店から応援のスタッフがズラリと居並ぶ中、

町長さんらVIP御来賓のテープカットといった、型通りの開店セレモニーが終わり、

記念すべきオープンの玄関のシャッターが開く。

ワッとばかりになだれ込むお客様で、無事に「記念すべき開店の日」は順調な滑り出しを見せたのであった。

すべてが計算どおり、私はひとまず安堵の笑顔で、次長と軽いハイタッチを交わしたんである。

 

ところが前もって頼んでいた、開店セレモニーのサクラのお客様が 帰ってしまうと、客足はピタリと途絶えてしまい、店内には気まずい空気が漂い始めた。

なにせ本部から理事長を始めとして、匆々たるメンバーが狭い店内に集結しているのだ。

長い沈黙が続いた。空気は既に凍り付いている。

このまま誰も来てくれないのではないか・・・・・。

真っ黒な雲が私の脳裏を包み込んでいく。

思い余って外に出たのだが、通りは誰も歩いていない。

開店までの苦労の日々がやっと報われる筈の、一世一代の晴れ舞台なのに・・・・。

集まってくれている加勢の職員にも申し訳ないし、

これまでの地道な活動が、この町にかけるその想いが伝わっていなかったのか・・・・。

色んなことを考えては肯定と否定とを繰り返した。

この間10分間・・・私には1時間以上に感じられたのであるが。

 

やがて、近くにお住まいのYさんというおばあちゃんが、杖をつきながら訪れてくれた。

「尾形さん、約束通りに出てきたよ。開店おめでとう。」

私はけして大袈裟ではなく、このおばあちゃんが神様に思えた。

何度も何度も頭を下げているうちに、自然と涙が溢れてきたんである。

「お客様というものはこんなに有難いものなのか・・・・。」

そのことが痛いほど胸に染みた。

 

その後、まさに、このおばあちゃんは福の神であったことが証明された。

次々とお客様が押し寄せ、開店の二日間で1500人ものお客様にご来店頂いたんである。

私はオープンの日の、この空白の10分間を今でも心の原点に据えている。

もしこの10分間がなかりせば、本当のお客様の有難さが身に沁みこんではいなかったかも知れないのだ。

 

あれからもう15年の月日が経ってしまった。

今日はその山内支店の「15周年記念ご来店感謝デー」の日

朝から引きもきらぬお客様で店内は活気に包まれた。

忙しく動き回る支店長やスタッフの皆さんを見ていると、

15年前の自分が思いだされて仕方が無かったのだが、勿論、空白の10分間のほろ苦い思い出も、一緒に噛み締めていたのである。

月並みですが・・・・、山内町の皆さん15年間どうも有難うございました。

そして、信用金庫を今後ともどうかよろしくお願い申し上げます。

左端が新任の岩永支店長です。何でもご相談下さい。

 

 

 


人生はLive Live Live なのだ

2010年11月11日 23時59分59秒 | 風竿日記

しんきんの釣り大会から帰り着くと、

夜は龍馬伝を観る暇もなく、

鹿島の居酒屋「タム」さんへ・・・・。

昔からの音楽仲間の子供さんが、

ちょっとしたライブパーティをやらかしていたんである。

ここは「ハンガース」というオールディーズバンドの本拠地

座敷があら不思議、ライブステージに早変わり。

始めこそ磯釣りの疲れもあって大人しくしていた

・・・・・私なのですが。

進行役兼ヴォーカルのアミちゃんから引っ張り出されると、

やっぱし音楽好きの血が騒いで・・・・。

いつしかキーボードとヴォーカルで参加しておりました。

いゃー楽しかったなぁ・・・・。

旧交を温めあいつつ、

嬉しくも有難いことに、いくつかのバンドの皆様から、

お誘いのオファーがありました。

こんなただの疲れたおじさんなのに・・・。

 

月曜日は御存知、「温泉deビートルズ」の実行委員会

会議が終わった後は恒例のミニ・ライブ

出演プログラムは盛りたくさん

1,Maimio

2,北村尚志

3,ウエスト・ウィンズ

4,Curry Shoes

音楽イベントの実行委員会なので、いつも最後にミニ・ライブをお届けするようにしているのです。

これが実に楽しいんでありますよ。

 

そして11月13日(土)は武雄物産祭りで大忙し・・・・

インプットの山光さんが用意してくれた極上のステージ

「温泉deビートルズ宣言コンサート」

わがウエストウィンズが出演しまーす。

あのユーストリームTVで実況中継が放映されるらしい・・・・。

ライオンズクラブの献血ボランティア

会場内サテライトスタジオで、NBCラジオ番組に出演

などとちょっとした忙しさなんであります。

オマケです。

<!-- 温泉deビートルズ実行委員会ミニライブ -->

 

 

 


ビートルズ・ツーリズム運動を展開しよう

2010年11月10日 23時59分59秒 | 風竿日記

温泉deビートルズ実行委員会が開催され、

いよいよ音楽祭を通してのまちおこしが始まりました。

しかし、このムーブメントは単なる一過性のまちおこしではなく、

このまちの人々は、音楽、とりわけビートルズの楽曲に親しみ

それを日常的な生活のスタイルに定着させていこうという

いわばビートルズ・ツーリズム運動なのですね。

今から続々とリタイアが始まり、

老人の中核を担っていかれる、団塊の世代は勿論のこと

第二世代、第三世代と幅広いファン層を持ち、

解散して40年の今でも、根強い人気を誇るThe Beatlesの

遺ししてくれた楽曲を、私達のくらしの中に馴染ませて、

日々の生活に潤いをもたらすと共に、

それを、私達の大きな財産である武雄の温泉とドッキングさせる

ことにより、全国から選ばれる、特化された観光温泉地になろうではないか・・・

とまあ、そういうストーリーなのです。

この運動を定着させるためには、徐々にでも構わないので。

このまちに同志を増やしていくしかない。

いわば伝道活動が極めて大切なんです。

これまでコーディネーターとしてお世話をしてきた私ですが、

実行委員会を立ち上げたことで、

きちんとした組織が出来上がったことから、

少しは肩の荷が降りたような安堵感で一杯です。

 

こんなちっちゃな{ロッカー}も実はビートルズが大好き・・・・。

今彼が唄ってくれているのは「I want a hold your hand」

来年のおくんち前の一週間は、「たけおビートルズ・ウィークス」

として街中にビートルズのライブ音楽が溢れていることでしょう。

そんな日が来るのを夢見て、

実行委員は皆さん真剣に意見を出し合ったのでした。

武雄を元気にする音楽を通じた街づくり

あなたも参加されませんか・・・・。

この日の実行委員会終了後は、お祝いの意味も込めて

ミニライブが繰り広げられました。

今からもこうして音楽を身近なものとして、

色んな場所で採り上げていきたいと思わされています。

そして温泉deビートルズの公式ブログも立ち上がって、いよいよ運動がスタートしたのです。

今からの展開がとても楽しみ。

ブログはこちら・・・・  「温泉deビートルズ」

僕らウエストウィンズの演奏も貼り付けてありました。

 

 

 

 

 

 

 


第二部 磯でも立たない男

2010年11月09日 23時59分59秒 | 風竿の釣り師烈伝

ということで、三年ぶりの五島の磯釣りは、

石鯛にめぐり合えないまま、夕陽は沈みやがて夜を迎えました。

昨日に続いて「ひぜしん」の釣り大会磯信友会のお話

昨日の表題は「磯に立つ男」だったのですが、果たして見事に石鯛は釣れて男になれたのかどうか・・・・。

夜釣りでは私は真鯛とイサキを狙って遠投カゴ釣り

米山さんは瀬際のクロ狙いのフカセ釣り。

本当はこの釣りは両立しないのですが、ポイントが違うということで、無理やり許して貰ったのはいいのですが、やっぱし米山さんにはアタリなしで、ちょっと気の毒でした。

夜中12時頃まで釣って、高い岩場の上で久しぶりに人生を語り合いました。

順調だった米山さんにも、人生の大波が押し寄せ・・・・

辛いこともあったようです。

40年続けられた呑み屋さん稼業から綺麗さっぱり足を洗われて、今は柚木の山の上で農業見習いの仙人生活に入っている米山さんは、毎日が楽しくて仕方が無いご様子。

一日にすることが山のようにあるので、毎日5時に目が覚めるのだそうな・・・。

お顔の色艶も心なしかとても良さそう。

決まった収入が無くなって、人の有難さとお心が良く見えるようになって、とてもよかったとも仰いました。

彼のことはとても気になっていましたが、ただ黙って見ておりました。

色々とあった時は、ただ黙って、いつもと変わらずに見ていて貰うほうが嬉しく、却って有難いいものなのです。

彼も私が辛いときそうして、ただ黙っていてくれましたから。

彼は、やはり独自の世界を持っている苦労人だけあって、世の中の捉え方、処世訓が違っています。

深い話を素直に語り合い、人の有難さを噛み締めあい、疲れて磯の上にそのままゴロリと横になりました。

 

明け方物凄い寒さに目を覚ますと、いよいよ本番の石鯛釣りにかかります。

それにしても美しい朝日、沈む太陽と昇る太陽を見れるだけでも磯釣りの価値は充分だと思えてなりません。

納竿は午前9時、夜が明けてから、たったの三時間が勝負なんであります。

これまで25年ほど培ってきた、あらゆるノウハウと、ありったけの精力を一本の石鯛竿に込めて、真剣に釣りに没頭したのですが、とうとうこの日石鯛は姿を現してはくれませんでした。

石鯛釣りにボーズはつきものとはいったものの、負けてサバサバなんであります。

やがて回収の船が迎えに来ました。予定時刻の三十分前に荷物をまとめて船を待つのが、私達の慣わし・・・。

まる一昼夜私たちをアドベンチャーワールドに引き込んでくれた白瀬灯台を後にしました。

結局今回は二人とも枕を並べて討ち死に、初老のおじいちゃんは磯でも立たない男の烙印をおされてしまったのです。あーあ

今まで何十回となく訪れたこの白瀬なのですが、果たして今度はいつ来れるのかと思うと、次第に遠くなるその姿が、とてもいとおしく思えたのでありました。

帰りしなに釣り人の回収のために立ち寄った沖黒瀬、ここもよく訪れた特級ポイントです。

港に無事に帰りつくと、獲物の検量が行われ、ヒラスの98cmを筆頭に真鯛68cmなど上々の釣果でありました。

今回で第24回大会となった磯信友会は吉原会長さんのもと、武雄市でも最も歴史のある釣り大会となって、釣り人からとても喜ばれているのです。

 

 

 

 

 


磯に立つ男

2010年11月08日 23時59分59秒 | 風竿の釣り師烈伝

11月6日、7日の土・日

わが九州ひぜん信用金庫のお客様向けの釣り大会である「磯信友会」で

久しぶりに波濤砕け散る、五島列島の離れ小島の荒磯に立つ男がいました。

石鯛をターゲットに、ガンがゼというトゲに毒があるウニを餌に

息を殺して、只ひたすら、竿先を祈るように凝視しているんであります。

男の名前は尾形風竿

その昔、そのギョーカイで、ちっとは知られた釣り師なんでありました。

穂先がギュンと抑え込まれると、

「よーし、もっと、喰い込め、喰い込め!」

と脂汗を滲ませ、拳を握りしめて唸っています。

Tバックの紐パンティでもあるまいに・・・・・。

喰い込め、喰い込め・・・だなんて、何てハシタナイ。

ここにも懲りない初老の男が一人、何やらブツブツとたんぼ蟹のあぶくのように、

低い声で唸っている。

「ナムハンニャア ハラァミーター・・・・・・ボージ―ソワカァーッ」

何とお経を唱えながら、こちらも竿先を祈るように見つめているんである。

竿先がピクンとでも反応しようものなら、

「喰い込めっ、喰い込めぇと仏様に拝んでいる。」

彼の名は米山保、彼もちっとは知られた釣り師なんである。

それでは、僕ら二人は一体どんな所で釣りをやらかしているのかと言えば・・・。

けして、驚かないで下さいね。

ここは上五島小値賀町の帆揚瀬

こんな岩の上で一昼夜磯釣りに没頭、夜は夜釣りをして疲れたら、

そのまま寝袋に入って寝るんであります。

ホラこんな所に釣り場があるんですね。

大波でも来たらアータ、ひとたまりもありまっせん。

釣り人は皆、悪魔からある種の啓示を受けているんです。

「・・・・ここには一杯魚のおるバイ。ホラウジャウジャしとるバイ。」

耳元で悪魔が囁くと、ちょっと険しい岩場くらい、お茶の子サイサイになってしまう。

愛する人や家族には、けして見せられない光景

今回は特別に私のカメラが独占取材

まあ、景色は素晴らしいの一言なんであります。

名礁白瀬の私達のポイントから見た夕日、

水平線を遮るものは何もないのだ。

僕たちを運んでくれた高速瀬渡し船「ブラックサムソン」

一日目、僕は外道のナベ鯛を三尾釣り上げ、とうとう石鯛竿の穂先は海中めがけて喰い込まなかったのでありました。

夜はイサキが入れ食い、ヒラアジという高級魚も5枚ほど釣り上げて大漁だったのでございます。