まったく予想通りの結果となってしまった。
2010参議院選挙である。
基本的に徳川300年の江戸時代から長い間、農耕型民族であった日本人は、
見事というか、絶妙且つ微妙なる民意を示すのだ。
農耕型は基本的に争いごとを好まない。所謂調整型なんである。
狩猟型の欧米とは根本的に違うんである。狩猟民族は自己主張、顕示欲が強い。
政治家もある意味、そこをおさえておく必要があるのだ。
議論という名の、レベルの低い口論を繰り返す政治家センセイの、日曜日ごとの討論会にはもううんざりしていた。
そして農耕民族は強行採決を繰り返すと必ず嫌気がさす傾向にある。
つまりは調整型の社会・政治・経済を好むんである。
だから相手の立場をやさしく慮る政治家が好まれる。
武雄市の前県会議長さんなどその人間力の練られた典型なんである。
氏はたとえ自分の支持者ではなくとも、いつもウェルカムなんである。
器が大きいというか・・・、その昔、氏がまだお若い時に、元武雄市長の中野先生から薫陶を受けたらしい。
何でも自分に自分にと構えていると、人は逆に寄ってこないのだが、
どうぞどうぞとやっていると人は自然に集まってくるものだと、
風呂の湯加減で説明される。
こんなお方こそ、国政にと本気でいつも思っていた。
とりあえず自民党は「夢よもう一度」ではなく、新しく生まれ変わった姿を見せてほしいものだ。
今回の選挙戦では民主党をバラ撒きと批判する言動が多く見られたが、言葉は必ず自分に返ってくることを判っているのだろうか。
バラ撒きで今の借金体質を作ったのは、他ならぬ自民党ではなかったか・・・。
ともあれ、保守本流の復活を望んだ民意である。
けしてねじれを望んだのではない。
国会では自民党は大人の対応をして、政策ベースで、いい拮抗関係を築いて貰いたいものである。
それが成熟した先進国家たる民主主義というべきものだろう。
みんなの党の躍進も私の予想通り・・・・・。私の先祖は蛸なのかも知れない。
田中しげる君の結果は判らないが、私の一票が効いていればいいんだけど・・・・・。
まあ、民間いじめの権化であった、「郵貯の再国営化」はこれでしばらく鳴りを潜めてくれたらよいのだが・・・。
然るに国会議員の先生方は数こそ力なりとばかりに、多数派工作ばかりなさろうとする。
気概のある政治家は平沼赳夫先生ただ一人か。
小学校3年生の時、何事も話し合いで決めさせていた女性担任が、ある日、クラスで子供達に多数決で決めさせた事があった。決まった後、寂しそうな顔で、「これが、民主主義って言うんです・・・」って部屋から出て行った。
私が大人に成って思う事は、多分、何の話し合いも無しに、数の力による当事者である少数派&弱者の切捨ての間違いを言いたかったんだろうと・・・思います。
そして間もなく、移動時期じゃ無いのに、その担任は私達の前から居なくなった。
目線も低く、争いごとが嫌いでしょう。
まったく同感です。