風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

ノルウェイの森

2014年05月01日 23時01分18秒 | 風竿日記

我が家の庭は、森になりました。

名付けて「ノルウェイの森」と申します。

色んな木々が猫の額ほどの土地に根付いてくれています。

エゴ、モチ、さくらんぼ、平戸ツツジ、花ミズキ、姫シャラ、ライラック、

山ぼうし、スカイロケット、山もみじ、スノーホワイト、赤梅、百日紅

すもも、柿、ヒペリカム、皐、ブルーベリー、花カイドウ、etc・・・・・・

ちょっとした「鬱蒼たる空間」を演出してくれております。

殆ど愛犬の散歩道ではありますが、まあ、自分が植えた木だけに

それぞれに愛着があろうというもの。

100軒ほどもあろうかという新興住宅団地に、住み就いてもう15年目になりました。

早いもんです。でもたった15年の間にもこの小さな庭の家でもいろんなことがありました。

すで、に屋根も外壁もリニューアルしたのですから、新築したと思っていたら、もう中古住宅ですもんね。

しかし、木々は年を追うごとに勢いを増していることに驚きますね。

愛犬レオンも今年7月で12歳、老齢に差し掛かり最近はいつも寝ていることが多くなりました。

私も忙しさに追われているうちにすでに老境の入り口に・・・・。

ところが、木は長生きなんですね、

天変地異にさえ遭わなければ、或いは人間の都合で切り倒されなければ、100年、200年は優に生きていくのですから、凄いもんです。

最近はその木々と、他愛もなく立ち話をすることが多くなりました。

根付くまでは台風で倒れたり、夏枯れしようとしたり、色々と大変でしたが、こうして森を形成してくれているのを見ると

やっぱり家族の一員みたいな、不思議な感覚になろうというもんであります。

「ノルウェイの森」はビートルズの歌の題名なのですが、本当はノルウェイスタイルの家のことを歌っているのです。

その我が家は、けしてノルウェイ風といった洒落たものではありませんが、自分で苦労して建てた家。

誰もが通る道だとは云え、建てたばかりで自己資金は家につぎ込み、そんな時に子供を大学にやらねばならず・・・・、

金融マンとして人のお金のお世話は得意なのに、自分のことは自由に相談できる相手もなく、大変な苦労も致しましたが、

そんな日々のことを、庭の木だけは判ってくれている。

そんな気がして、ただ黙って木を見上げながら、無言の会話をするのであります。

そんなノルウェイの森は、心の落ち着く静かな庭なんであります。

 今年は妻と連休にチェリージャムを作りたいと思っています。

とても手がこんだ製造過程を必要としますが、その分、えも云われぬ美味しいジャムが食卓を愉しませてくれます。

ささやかなノルウェイの森からのプレゼント

人は仏様に近づくと万物に有難いと感謝するようになると云われますが、まさにそういう心境が判る年代になってきたのでしょうか。


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