東京に行くと必ず立ち寄るお店がある。
日本を代表するナイトスポット六本木にあるその店の名は
「アビーロード」
毎晩ビートルズの生演奏を聴かせる店。
そこのハウスバンド「The Parrots」のリーダーであるチャッピー吉井君とは・・・・、
彼が博多に居た27年くらい前からの知り合いであったことから、彼が六本木のキャバーンクラブというライブハウスに出演し始めた23年くらい前から行くようになった。
彼のジョンレノン役は当時から定評があり、私より7歳くらい年下であったが、私は彼のことを秘かに尊敬していたんである。
そして彼が現在のアビーロードに転籍してからもずっと通ってきたから、この店だけで、もう20年近くになるだろうか。
店内はMax130人くらい座れる広さであるが、それが、Parrotsが出る時にはいつも満席となる。
最近は外国人が多いのが目立つようになってきた。
音にうるさい外国人の耳にも敵ったということであろう。
彼らの醸し出すビートルズサウンドの再現はとても素晴らしく、いつかは地元の人たちにも、生の彼らを体験させてあげたいと思わされたものである。
足げく通ううちに、チャッピー吉井に相談したことがある。
「ビートルズコンベンション」みたいなものを田舎ではあるが、武雄でやりたいのだけど、どうだろう・・・・。
彼は、「日本ではまだ地域おこしとしてビートルズイベントをやってるところは無いから、それは面白いね。」と賛同してくれた。
そこから発想を固め、コンセプトを練りに練ったのが、「温泉deビートルズ音楽祭」なのである。
仕事に疲れた団塊の世代をターゲットにして、温泉で体を癒しながら、この世代の共通の音楽であるビートルズに浸って頂こうという企画。
国内企業や、市内のあらゆる企業のオーナーに話をして、メインスポンサーをお願いして順調な滑り出しをみせたこのイベントも今年で5年目となる。
当初5年は石に噛り付いてでもやると広言した5年目なのだ。
専ら発案者として、ネーミングの名付け親として、大会を裏で支える役目と資金集めを主体に活動してきたが、
毎年大口のスポンサー企業様に頭を下げて回るのも、汗顔の極みであり、大変であった。
「武雄とビートルズと何の関係があるとや・・・?」
そうは云いながらも顔を立てて協力して下さっている企業の社長様には感謝以外の何物もない。
そういう中での5年目を迎えたのである。
さて、九州各地にも「温泉deビートルズ」のご縁でたくさんの同好の士と友人になれた。
それはブランドイメージが確立した5年間でもあった。
少なくともポールの来日で盛り上った、今なお続くビートルズ人気と古くからの温泉地である武雄とのドッキングは、
異質同士の掛け合いで新しい文化が生まれていくという、過去にインダスやメソポタミア、またシルクロードなどでで繰り返されてきた、
歴史上のプロセスにも、ちゃんと合致しているのだと秘かに想いを廻らせている。
5年目だが課題は山積している。
「菊作り菊見る時はただの人」
みたいな心境になりたいものだ。