風竿の「人生の達人」烈伝

愛すべき友、仕事・趣味の磯釣り・ゴルフ・音楽、少しの読書などにまつわるあくまで「ヒト」に重点をおいたブログです

心が洗われる小学校

2015年02月24日 23時59分52秒 | 武雄法人会頑張る

法人会の仕事は公益社団法人

会員企業のためばかりではなく、一般大衆に向けての公益となる仕事の比率が50%を超えてなくてはならないのだ。だから事業一つこなすにもいちいち県の認可を受けなきゃならず、結構フットワークがとりずらいものだ。

そんな仕事の中でも、とりわけ大切なのが、小学生の児童の皆さんに施す「租税教室」事業なんである。

租税教室は税務署チーム、市役所チーム、税理士チームと手分けして各学校を回る。

税と社会の切っても切れない関係を、アニメも使って判りやすく理解して貰うのだ。

そして法人会独自の仕事がそれに付加されて、毎年「税に関する絵ハガキコンクール」を実施している。

今年は管内の学校4校に租税教室を実施して、うち3校に絵ハガキを描いて貰った。

どの小学校も一様に素晴らしかったのだが、一番最後に訪問したのが武雄市立東川登小学校の6年1組の、とても仲の良い皆さんであった。

ここで、私は授業を行う立場であったが、逆に児童から教えられることになったのである。

まず、授業を受ける態度が見事の一言であったこと。

私語はないし、きちんと腰骨を立てて正面を向いて聴く姿は、思わず私を唸らせた。

私の人生の師である、在野の哲学者「森信三先生」が提唱されていた立腰教育を彷彿させる素晴らしさなんである。

アニメを電子黒板で見せる時は、漫画を見るという雰囲気もあってか、通常、多少はざわついたりするものであるが、この場面でも私語は一切なし。

それどころか、アニメで大事なところをノートにメモをとる児童が何人もいたのだ。

そんな授業態度だったので、絵ハガキの作品の出来上がりを秘かに愉しみにしていた私なのである。

作品が届くと、すぐに一枚一枚に目を通して、幼い画家さんたちの想いを慮った。

20名の児童の作品を見て思わず唸った私、それは感動するくらいに丁寧に、しかもテーマを充分に理解して咀嚼反芻して描かれていた。

さらにはどの作品も、甲乙などつけられない出来栄えに思わず目を見張った。

そして、今年の武雄法人会管内の三校の中から選ばれた最優秀作品がこれ。

この作品は北部九州管内(福岡・佐賀・長崎)の全応募者約7千人の中で、見事グランプリにあたる局連会長賞を射止めることになった。

今日はその東川登小に出向いて、コンクール作品の表彰をすることになった。

またあの素晴らしい児童の皆さんに会えるかと思うと、心はウキウキ。

約1ヶ月ぶりの再会の挨拶をすると、皆、とても元気に応えてくれた。

嬉しいなあ・・・・と内心、心がウキウキ。

どの児も、ちゃんと私を正面に見ている。実に気持ちが通じる。

冒頭、皆さんの授業態度が抜群に良かったことと比例して、絵ハガキの作品の質が極めて高かったことを心から誉めて、優秀作品の表彰をしていく。

そして最優秀作品が北部九州のグランプリに輝いたことを発表すると、教室内が一つになって、祝福の拍手が自然に巻き起こったのであった。

優秀作品3点と入賞作品が6点の表彰基準であったが、思い切って事務員さんとポケットマネーを出して、事務局特別賞として全員に入賞の栄を与えることにした。

それくらい、素晴らしい学級、素敵な児童さん達であった。

そして、教室に見事な賞状と笑顔の花が咲いた。

3月には、この素晴らしい学校を巣立ち、中学生として頑張っていかれる前途有望なる皆さんに、「どうかこのまま素直に、真っ直ぐに、そして周りの人を気遣い幸せにできる人になって下さい。」と励まし、学校を後にしたのだが、

いつまでも心の中に、ほんのりとした温かさと余韻が残っていた。

祝福するつもりが、却ってこちらの方がいい気分にさせられていた。

授業も教えるつもりが、教えられていた。心が洗われていたのだ。

いやはや、八田校長先生、担任の愛野先生の細やかな指導力に脱帽。

東川登小は来年度から官民一体型授業のモデル校にと選ばれていて、何かと大変らしいのだが、元がこんなに素晴らしいので、また立派な花が咲くことであろう。

疲れたおじさんが、しばし心を洗われ癒された学校、そして6年1組の児童の皆さん、感動をありがとうございました。