我が家の主はこの男ではないのだろうか。
姿こそ違え、確実にこの男を中心に我が家は回っているのだ。
この男の名前は尾形レオン・マッカートニー平成14年7月14日生まれの12歳、人間ならば今丁度私と同じくらいだろうか・・・・。
老犬の域に達していて、いつもゴロリと横になっていることが多い。
この庭が彼の遊び場
もしも、彼が居なくなったら、荼毘に付してこの庭の彼が好きな山ぼうしの下に埋めてやろうと決めている。
いや、その前に私が埋められるかも知れないのだが・・・・。
この体長50センチ足らずの小犬に、私はどれだけ助けられ励まされ、救い取られてきたことであろうか。
仕事から疲れて帰ってくると、盆と正月とクリスマスが一緒にきたな喜びようで、私の周りをクルクルクルと飛び跳ねながら纏わりついてくる。
その度に
「そうか・・・そんなに嬉しいのか・・・。ヨシヨシ、淋しかったのか・・・。」
と抱きしめるのが、私のささやかな喜びなんである。
心臓弁膜症の持病持ちは相変わらずで、食前の薬は欠かせないものの、なんとか飼い主を悲しませぬように、頑張ってくれている。
彼が居ない世界などとてもとても考えられない程の可愛さ。
人が犬を裏切ることはあっても、犬は飼い主をけして裏切らないと云われているが、
それはまさに本当であると確信させられたのも、彼のお陰である。
無粋な田舎の無骨者たる私の心を、鷲摑みにしてけして離さない愛犬
善き友人であり、家族であり、かけがえのない存在なんである。
レオンちゃん、長生きして下さいね。
実際は飼われているやもしれぬ貴方の飼い主よりのラブレターでした。