8月11日を山の日ということで、休日にしようという法案が準備されているのだが、これで6月は国民の休日がないのだという。
そこでペットの日を提案したい。
その日は一日中、心置きなくペットと遊んでやって頂戴・・・という日に
そんなことを思わされた一日であった。
我が家の愛犬レオン・マッカートニーが心臓弁膜症を患い、もう二年が経過しようとしている。
血管を広げて心臓の負担を減らす薬を毎日服用して命を長らえている状態なのだが、
心臓の弁がよく作動しないので、水が逆流して肺に溜まり、呼吸困難に陥るのである。
しばらくは小康状態が続いてくれていたが、今日またぞろ呼吸困難に陥ったと仕事中に家内が知らせてきた。
呼吸が荒くとても苦しがったらしいのだ。
利尿剤の薬を飲ませ、今は容態が落ち着いたというのだが・・・・。
仕事中まことに申し訳の無いことであるが、気が気ではない。
飛んで帰ろうにも、そんな訳にもいかず、終業を待って全速力で家に帰り着いた。
それでも1時間はかかる長距離である。
妻はピアノのレッスンの仕事があるので、やむを得ず愛犬レオンは、家に一人ぼっちで留守番しているのだという。
色んなことが頭をよぎるのだが、アクセルをふかして帰宅を急いだ。
帰り着くと靴を脱ぎ捨て「レオン!」と叫びながらリビングに駆け込む。
果たして彼はゲージの中で元気がない状態で寝ていた。
それでも私が帰ってくるや、きつくてたまらぬくせに、尻尾を振り歓迎の仕草をみせる。
食欲があるのが唯一の救いなんであるが、モノを云わぬ分、可哀想な気持ちが膨らむ。
その昔、子供が夜中に熱を出した時背中におぶって町医者に駆け込んだことがあったが、丁度そんな気分。
人間も犬も何も変らないんである。
こんな状態だから、いつ突然の別れが訪れるかも知れない。
覚悟だけはしておかねばなるまい。
明日は大事なお取引先さまの創立40周年のコンペとパーティに行かねばならない。
とりあえず明日は高尾動物病手院へ家内に連れて行って貰おう。
こんな時に嫁さんの有難さが身に沁みる。