土曜日は32曲を唄いまくりのビートルズライブであった。
「ヴォーカルがソウルフルですね。」
また言われてしまった。
自分の最大の欠点なのだ。
歌いすぎなんである。
ああ、下手だなあ・・・・。自分が嫌になってしまう。
もっとサラリと唄わなければビートルズじゃないんだ・・・・と思っているのだが、いつもこうなってしまう。
また反省の日々が続く。
もう音楽なんてやめてしまおうか・・・・。
と何度も思わされてきた。
打ち上げのラーメンを食べて博多から帰ってきたのは深夜であった。
日曜日は昨日と打って変わって、まったく、全然、ノースケジュールの安息日でありました。
鹿島に買い物に行くついでに、浜宿の酒蔵ツーリズムの会場へ
観光協会の事務局に勤務換えした友人を探す。
いたいた、昼酒を喰らって夫婦でいい気分
こいつとも、もう45年の付き合いになる。
「こやじい」のペンネームであまり邪魔にならない程度にコメントを寄せてくるんである。
彼の薦めるまま、鍋島の山田錦特別純米吟醸酒と能古見の特別吟醸酒の1.8ℓの2本をセットで買う。
1万2千円也・・・・・相当迷っていたら妻が背中を押した。
秋の酒蔵ツーリズムイベントの特別割引なのだという。
ヒラ牡蠣を買い求め、会場をあとに
市内の生鮮食品に強いスーパーで念願の買い物をする。
私は、とりわけ産地直送みたいな野菜コーナーが大好きなんである。
安いし、新鮮だし・・・・一日中居てもいいくらい。
私が買い物カートを押して、色々とコーナーを回りながら
「あれ美味しそう」とか、「これは高いね」とか、実に他愛の無い、とるに足らぬ話をしながら買い物をする。
カブと大根葉は塩揉みして一夜漬けに
葱はスキヤキに使おう。
献立を想像しながら、しかし、抜け目なく品質もチェックしながら物色するんである。
歳を取ると、野菜は特にいいですよね。
そして炊事当番・・・・新米を炊き、牡蠣を蒸して、カツオ菜など5種類の野菜のスープを作り、自宅で栽培した青胡椒で冷奴。
これに大根葉のお漬物という質素というか豪華というか
ささやかな夕餉を、夫婦水入らずで愉しむ。
平凡な、何もない、ただの日曜日
実は、これが一番幸せなんだと思う。
千利休がその昔折に触れて言っていた言葉がある。
「平凡の中の非凡」
そしてそれは、私にとっては日曜日の洗濯であり、買い物であり、クッキングパパなんである。