奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2040)

2022-03-25 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「タリバンの眼~戦場で考えた(佐藤和孝著・PHP新書2021刊)」を読んだ。佐藤和孝(さとうかずたか1956生れ)氏は、東京写真専門学校中退し、1980(24歳)アフガニスタン紛争の取材を開始。その後、ボスニアヘルツェゴビナ紛争/アメリカ同時多発テロ/イラク戦争などの取材を続けている。戦場ジャーナリスト/ジャパンプレス主宰。-------

この本「タリバンの眼」の目次は次の通り。“コロナとアフガニスタン(歴史の変わり目を見たい/イスラム教は清潔教/タリバンの人権抑圧/女性排除は何時か来た道/ハイヒールを禁止する理由)”、“タリバンとは何か(市街戦の幻/もしタリバンに1ヶ月間同行したら/両方の立場を知りたい/つまりは銭/タリバンとアルカイダとISの違い/実は世直し運動だったタリバン/ああ疲れた/ライオンが死んだ/棚からボタ餅だった9.11同時多発テロ/パシュトゥン人でなければ国が治まらない/アルカイダはアメリカが生み出した/ザン女/ザルお金/ザミン土地/資源も産業も無い/一帯一路とソ連の南下政策/ロシアでリストラされた兵士たち)”、“ソ連侵攻から40年/アメリカは何を間違えたのか(ベトナム戦争以来の完全敗北/未だに理解不能のイラク戦争/直線の国境線に対する恨み/人は大惨事が起こるまで何もしない/他人の国に土足で入り込んではいけない)”、“中東は100年前の日本と同じ(検問は強気で行く/江戸時代の刑罰とどこが違う/ムラ社会と女性差別/洗脳と神風特攻隊/国民を守らない国/世界は武力で成立している)”、“ジャーナリストは抑止力である(何故戦場に向かうのか/すべては確認/今日生まれたと思え/反啓蒙主義に陥ってはならない/世界のジャーナリストたちの言葉)”-------

この本「タリバンの眼」の裏表紙の抜き刷り文は次の通り。2021イスラム主義組織のタリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧した。アメリカ軍が撤退し、暫定政権が発足すると欧米のメディアは女性差別/人権侵害を報じ、タリバンを前近代の遅れた存在と見なした。戦場の現場を見て、考え抜いたジャーナリストの目が、コロナ禍の鎖国に慣れた日本人を覚醒させる。------

佐藤和孝氏は、シリアで銃撃に斃れた同僚(事実婚のパートナー)/二人三脚の戦場ジャーナリスト/山本美香(1967~2012)にこの本を捧げている。ロシアウクライナ紛争の報道に接する昨今、この本の意味合いが重いと思った。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古都奈良・修学旅行と世界遺... | トップ | 古都奈良・修学旅行と世界遺... »

コメントを投稿

奈良・不比等」カテゴリの最新記事