21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

老大国/小国?日本。

2006年01月21日 08時33分48秒 | Weblog
 最近、日本は「老大国になりかけている」とか「眠れる獅子だ」とか意見を聞いたりするが、大抵、『眠れる獅子』は二度と起きないし、『老大国』はただ死にかけているだけで「(経済?)大国」とは言えない。
 現実問題として、世界の統計を見比べてみれば、日本は何の変哲もない「小国」だ。まぎれもなく。統計を見ると、
東アジア :面積 1400万平方km  人口 19億人  GDP 260兆円
ヨーロッパ:面積 2100万平方km  人口 6億人   GDP 900兆円
アメリカ :面積 3300万平方km  人口 6,5億人  GDP 1200兆円
日本   :面積 38万平方km  人口 1.3億人  GDP 400兆円
 みたいな感じで、国土や面積を見ると「こんな国が昔(経済)大国と言われて、国際社会で力を持っていたのか」と疑いたくなるぐらい、日本は小国だ。 経済大国だった化石があるとすると、(まだ)東アジアよりは規模の大きいGDP額とぐらいだろう。今回は、アフリカやインド/中東系の統計を入れなかったけど、あの辺もそのうち力をつけてくるだろう。
 変な「日本信仰」を持って、日本の力を過信している人(特に政治家)が近くにいるのなら、「日本はただの小国だよ」って教えてあげた方がいい。
 若者からアンケートとると、「日本は小国になってもいい」「経済大国でなくていい」と言う青少年が増えてきたらしい。その上、変竹林な経済学者は彼らに対して、「食糧自給率の低い日本で、生活の水準を保つ為には経済力がいる」とか何とか言っているらしいが、日本は「小国になりかけている」のではなく「小国そのもの」だ。勘違いをしている若者にも、日本はまだ小ちゃい国なんだ、ってことをはっきりさせた方がいい。
 現実として、面積は他の経済地域に比べて「点。」みたいなもの、人口で15分の1~4分の1、GDPで2分の1~3分の1であることは隠せない。

 とりあえず、国土/人口が圧倒的に少ない日本は、いつ無視されるようになってもおかしくない国だ。しかし人口自体は可住面積に比べて多すぎて、自分達の食べるものを自分たちで作れなくなっている。そんな環境で生き残る為には、日本の産業はもっと、第二次/第三次産業を強化して行かないといけない。そして、「海外に食べさせてもらっている小国」であることをしっかり自覚した上で、外交を進めて行くべきだ。日本が国際社会で国家間の争いの仲介を出来ることは殆どないかもしれないけれど、日本人が紛争を原因とする貿易ルートの混乱で餓死する可能性は十分にある。交易力の拡大は絶対に必要だ。
 日本が世界の第四極を目指すために、日本人は今の自分の国の姿を直視した方がいい。さもないと、日本は消滅するかも。

 でも一方では、アメリカが発展を始めたのは100年ぐらい前からだし、ヨーロッパが発展しだしたのは50ぐらい前から、東アジアに関してはつい最近成長を始めた所と言う事実がある。だから、世界の第四極をになう存在として、100後には日本がアメリカを追い越している可能性もあってもいいと思う。

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