21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

国際競争力維持

2010年10月30日 20時00分32秒 | Weblog
不景気の原因として、

学力の低下と、それに伴う国際競争力の低下が問題だとしよう。(仮定)


解決策がある。

中国、インド等、強力な発展途上国から優秀な教育者をリクルートして来れば良い。

日本側にしてみれば、大学とか大学院を整備して、教員を育てるのよりも、優秀な人材を海外からヘッドハントしてきた方が、コストが少なくて済む。

そして、優秀な教育者が流出した国は、教育の水準が下がり、国際競争力も落ちる。と言うわけだ。


国内の教育を立て直すのと、ライバルの競争力を落とす一石二鳥の手段である。



ちなみに、将来の中国の教育システムって、大丈夫なのかな? 1980年代は教員が安定していて魅力的だったからこそ、現在の教育現場には優秀な人材が教育者として溢れている。2000年に入り、民間企業の成長が目立つようになり、優秀な学生は教員になろうとはしてないのではないか?

少なくとも日本の場合、優秀な人材が民間企業に奪われることによって、教員の質が下がり、教育レベルの低下を招いた。これは、イギリスでもアメリカでも同じだ。


フィンランドの教育レベルが高いのは、教育「システム」が良いからではない。システムではない。
フィンランドは1980年代に不況を経験し、安定した就職先が消滅した。大学・大学院を卒業した学生は、唯一の選択肢として教員を目指し、そして一部の特に優秀な人材のみが教師として採用された。このため、教師のレベルが非常に高い。教育者の優秀さが教育レベルを引上げる。
残念なことに、フィンランドでは景気の回復に従って、教員よりも民間企業への就職を目指す学生が増えてきた。2020年以降の教育レベルが心配だ。

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