21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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Citigroup破綻処理

2009年03月09日 17時44分28秒 | Weblog
 米上院銀行委員会・共和党幹部のシェルビー議員が、「大銀行の一部も破たん処理するべきだ」・「Citigroupは常に問題児だった」と、最大株主であるアメリカ政府がCitigroupの破綻処理に乗り出すのではないかともとれる発言をABCテレビでしたらしい。

 昨年は、共和党政権下でもAIGに破綻処理を導入しなかったうえに、リーマン・ブラザース破綻の金融市場への影響を考えると、アメリカ政府はCitigroupの破綻処理を進められない。特にCitigroupの大株主には政府系ファンドが名を連ねており、破綻処理を導入できるはずがない。破綻処理となれば、彼らが数千億円を投資した株式は完全に価値を失う(政府系ファンドが売り逃げてしまった後なら、破綻処理を導入する可能性もある)

 この共和党幹部の発言は、民主党出身のオバマ大統領への完全な嫌がらせだ。

しかし、この発言が現実に株式市場に悪影響を与え、Citigroupの株価が$1以下で推移することが常態化すれば、経営の建て直しは困難を極め、実際に破綻に追い込まれる可能性もある。

 住宅バブルを放置し、金融引き締めを怠ってきた共和党政権関係者の発言のことはある。市場が「健全に機能する」とはどういうことか、シェルビー議員は理解していない。

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