21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

やっぱりNHK・・・

2009年04月19日 21時55分36秒 | Weblog
 今日のNHKスペシャル「マネー資本主義・第一回」 http://www.nhk.or.jp/special/onair/090419.html を偶然見てしまった。

 番組の構成が「保守的」なのはNHKだから仕方ないとして、明らかにおかしな表現があった。

 番組内でGDPと発行債券額を比べていたが、意味がない。GDPは「生産額」で、発行債券額は「資産額」だ。小学校の高学年の社会科の教科書でも「信用創造」が説明されていることが多い。NHKの、しかもスペシャル番組を作るような人たちには、そこの違いを知っておいてほしかった。

 GDPと発行債券額を比べるのは、年収と借金の額を比べるのに近い。一見すると間違っていないようだが、大問題がある。

 年収500万円・借金額1億円の2人がいても、片方の借金は遊ぶ金として消えていて、もう片方の借金はビルの建築費になって1億円のビルが建っていれば、この二人のおかれた境遇は全く違いものになってくる。


 日本を代表するテレビ局の番組制作者には、この違いに気づいて欲しかった。

ただ単に、CDSの取引額の増加を追いかけるのではなく、その間の資産価格の上昇にも気を配ってほしかった。

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