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21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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医療保険の将来像

2011年05月04日 11時17分57秒 | Weblog
毎週のように、企業、業界団体の健康保険組合が医療費の増加に耐えられず、消滅して、国民健康保険制度に吸収されている。高齢化の影響で、国民健康保険制度も赤字だし、公的資金を投入しようにも、政府も赤字だ。


将来的に、現行の医療保険制度は消滅する。
新しい制度設計をして考えられるのは、医療の「分類分け」
医療を分類して、それぞれのレベルに応じて、治療費の国民負担割合を決める。
分類としては、
「緊急医療」「予防医療」「基礎医療」「低度医療」「中度医療」「高度医療」
とかが考えられる。


「緊急医療」は、
交通事故とかでのケガ、障害の治療を対象にしたもので、治療費は医療保険の対象外にする。「自動車保険」とか「雇用保険・労災」で対応する。


「予防医療」は、
副作用が少なく、効果が高い予防医療(予防接種、定期健診)のみを対象にして、全額を保険料でカバーする。(一部負担の予防接種とかはなくす。なぜなら、その「一部負担」を払える「金持ち」だけが得をするから。それよりも「一部負担」さえ用意できない人の救済に力を入れるべき)


「基礎医療」は、
ずっと昔からある「基本的」な医療を対象にして、受診者の自己負担を1割にする。たとえば、出産とか、盲腸。生命の危機を回避する医療。

「低度医療」は、
基礎医療より、ちょっと進んだ医療を対象にして、自己負担額を3割にする。

「中度医療」は、
低度医療より、ちょっと進んだ医療を対象にする。自己負担額を6割にする。不治の病の「痛み止め」とか、生命の危機が無い慢性的な「持病」の治療

「高度医療」は、
最先端医療で、高額なものを対象にして、自己負担額を10割にする。陽子線治療とか、






分類は毎年のように見直して、保険財政の改善や悪化に合わせて、対象範囲を拡大・縮小するべきである。

出来るだけ多くが「基礎医療」に含まれるようにするべきだけど、保険制度の財政面を考えると、難しそう。

臨床研究とかは、当然ながら、医療保険とは全く別の系統から資金を捻出するべきである。

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