21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

戦わずして勝つ!

2013年01月27日 20時07分33秒 | Weblog
勝負事は、「戦わずして勝つ」のが必勝法。

ビジネスの世界で、価格競争やシェア争いをしているのは、次元が低い。勝てる製品を勝てる価格で売り込んで、基本的に競争を起こさせないことが重要。

アップルのiPhoneにしても、トヨタのプリウスにしても、競争相手のいない市場を作り出した。敵がいない市場であれば勝てる。敵がいない市場を見つけるべきだ。後進国での水道事業や、グラミフォンなど、競争相手のいない市場では大きく成長できる。

日本企業は争いを好みすぎる。「韓国企業に負けるな」だとか、「中国企業に対抗する」だとか、市場競争をすることが前提となっている。しかし、100戦100勝の極意は、戦わずして勝つこと。


相手に優勢を取られている市場に参入して勝ち残ろうと考えるのは愚かだ。敵のいない市場を作り出す、見つけることにこそ力を注ぐべきだ。


歴史小説や漫画の悪影響が出ている。弱者が工夫をして強敵を倒すとが英雄視されすぎている。今川義元を倒した織田信長や、豊臣秀吉と対立した伊達正宗が注目を集める。しかし、最終的な勝者は、秀吉が亡くなるまで待ち、敵がいなくなってから動き始めた徳川家康だ。勝てる条件が整ってからこそ動き始めるのが常識。負ける可能性のある競争はしてはいけない。



「起死回生の一手」を思いつくリーダーは2流だ。1流のリーダーは、「起死回生の一手」が必要な状況まで追い込まれたりしない。何も問題を起こさない、事前の予防策を取ることが最善。問題対応能力は次善だ。


「過酷な競争を生き抜いてきた」と自慢する経営者はいないか? 本来ならば、競争にさらされたことを恥じるべきだ。市場競争は無意味だ。「勝つ努力」は時間の無駄だ。

消費者は最適な商品を最適な価格で欲しいのであり、似たり寄ったりの商品で迷いたくない。


勝てる市場を作る、見つける。勝てる製品を作る。「勝てる努力」が必要だ。「戦わずして勝つ」のが常識であり、戦いを始めているようではダメだ。戦いに巻き込まれているようではダメだ。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。