21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

預金封鎖

2010年03月25日 20時17分47秒 | Weblog
2010年度政府一般会計予算が衆議院を通過し、参議院も通過しました。

税収が37兆円で、歳出総額が92兆円です。

つまり、出費に比べて収入が55兆円足りません。

このうち、11兆円は「いざと言う時のために積み立てていた資金」を使い、44兆円は国債を発行して乗り切ります。

18万円しか給料を貰ってない人が、6万円貯蓄を切り崩し、22万円借金をして、46万円使っているようなものです。

お金を貸してくれる人がいるなら、俺もこんな生活をしたいです。笑

もちろん、こんな生活で、借りた金を返せるわけはないので、最終的には「踏み倒す」ことになるでしょう。



第二次世界大戦後、税収額を借金額が上回ったのは、1946年、2009年、2010年だけです。民主党政権になってからだけで、いきなり2年連続です。



1946年に行われたのが「預金封鎖」です。敗戦で、戦時中の借金を自力で返せなくなった日本政府が、国民の預貯金を没収しました。

当時は、財政悪化で警察も消防も救急車なくなっており、学校や裁判所も機能していませんでした。

それに比べれば、今の日本の財政状態はかなり良いので、すぐに「預金封鎖」が起きる可能性はナイですが、、、先10年、20年にわたって状態が改善しなければ、「預金封鎖」される可能性があります。亀井大臣は、ゆうちょ銀行に預けられる限度額を引き上げようとしています。それにつられて、貯金を増やそうとする人がいると、怖いですね。


アドバイスは単純。

「貯金をしない生活をしましょう」ってこと。貯蓄額は、いざという時に没収されても良い金額の範囲内に抑えておいて、残りは使ってしまいましょう。

大型連休に海外旅行に行く資金は別にして、

「将来が不安だ」とか言って、何百万もお金を貯めようとするのは、不毛で無意味です。


貯金なんてなくても、人は何とか生きていけます。

車を買いたくなったら自動車ローンを使って、家を買いたくなったら住宅ローンを使えば良いんです。病気で体が動かなくなったら、生活保護があります。

歴史的に見て、「預金封鎖」した国でも、生活保護制度は維持していたりします。

急病になっても、「金がないから」と言って、診療拒否する病院は存在しません。
病院は困っている人を助けてくれます。



将来を不安視するだけ無駄なので、お金はパーっと使ってしまいましょう。

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