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穀物価格高騰、日本酪農業界を直撃!!!

2008年02月17日 16時37分43秒 | Weblog
 牛・豚・鶏さんに食べさせる飼料としての穀物の値段が高騰していて、酪農業者の収益が圧迫されているそうだね。大豆・トウモロコシなどの穀物は、人・家畜の食糧としてだけでなく、バイオ・エタノールの原料としても需要も高まっているから、この卸売価格はしばらく高止まりしそう。トウモロコシの実を使わずに、トウモロコシの茎を使って、バイオ・エタノールを作ってくれればよいのに。ってか?


 日本国営放送は、これをもって「日本農業の危機」として酪農業者をもっと保護する必要性があると言いたいみたい。飼料価格の高騰はそのまま、畜産物価格の高騰を招いて、消費者を困らせるとでも言いたいみたいだね。


 私はその反対。日本の酪農業者はこれを機会に、全員廃業すれば良いんだ。もしくは、吸収合併を進めて規模の拡大をし、国際市場を自力で生き残っていけるように、生産効率の向上を図るべきだ。

 日本で食料品の値段が高いのは、穀物価格が上がったこと以上に、関税の影響が大きい。それこそ、ガソリン価格の大部分も税金で占められているように。 輸入農産物が高いのは、高い税率が課せられているから。関税の税率が高いのは、日本の農業を守るため。だから、日本国内から「守られなければいけない酪農者」がいなくなってしまえば、関税は撤廃される。その結果、輸入農産物の価格が劇的に下がるから、消費者は多大な恩恵を受けるはずだ。

 農家の立場にたっても、日本に自給自足ができている農家は存在していない。みんな、自給できていない食物は、少ない収入を持って、スーパーに行き、高い商品を買って生活しているんだ。農業をやめることにより、もしかしたら収入が減る家庭も出てくるかもしれない。(生活保護・最低賃金レベルでも年間150万円は出るにもかかわらず、収入が減る農家が出るとは想像できない。)一方、輸入品への関税が撤廃されれば、スーパーでの食料品の値段が劇的に下がるから、ある程度は収入が減ったとしても、相対的な元農家の生活はキッと楽になるはずだ。

 例えば、この飼料価格高騰で、日本で肉牛を育てている酪農者が廃業してしまえば、オーストラリア国産牛肉にかかっている関税が撤廃されて、牛肉の価格は半分にかになるだろう。その結果として、学校の給食で、同じ予算で、小学生が牛肉を食べられる機会は2倍になる。

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