21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

stock option = expense??

2007年01月12日 18時50分56秒 | Weblog
 ストック・オプションは会計上どのように処理されるのが適切なのでしょう。「労働者に対する報酬」であるから、給与と同じように支出に分類されるべきなのでしょうか。それとも、ただ「権利」が譲渡されただけで資金は全く動いていないので、支出には含まれないのでしょうか。 これは未だに議論されているテーマであり、現実にはいくつかの選択肢があります。
 私は、ストック・オプションは’借り入れ’に分類されるべきだと思います。多くの場合がそうであるように、ストック・オプションは被雇用者に対し、給与の代わりの報償として渡されます。しかし、譲渡されるのはあくまで’将来の権利’であり、その時点では’資本の動き’はありませんし、報酬としての正確な価値は誰にも分かりません。これは’株式転換型社債’の一種そのものではないでしょうか。企業は社員に対し、’現時点で給与を支払う’代わりに’将来報酬を受け取る権利’を出すことで、社員から現時点分の給与を借りているのです。そして社員がストック・オプションを行使した時点で、企業は’株式を発行した増資分を、給与の支払いに当てた’状態となり、’支出’が誕生するのです。
 その為、行使される前のストック・オプションは’借り入れ’に分類されているべきであり、ストック・オプションが行使された場合に、行使者が受け取った株価の差額分がその会計年度の’支出・人件費’に計上されるべきなのです。

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