21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

勘違いから生まれる事

2006年01月23日 10時01分10秒 | Weblog
 人ってものは、誰でも間違いを犯す。完璧な人はいない。って、だからこそ人間は、「偉い」人に完璧を求めるのかもしれない。しかし、医者だって、大学教授だって、原発の管理人だって人間だ。たまには間違いもおかす。そして、運が悪けりゃそれが大事になる。もちろん、総裁だって総理大臣だって、大統領だって勘違いしたりする。

 イラク侵攻に関して、ブッシュさん(アメリカ合衆国)の意図を勝手に想像している人がいる。短期決戦に失敗して、泥沼化しているイラクを見て、「大統領の出身地テキサスの石油事業者の為に、原油価格を引き上げるのが目的だから、イラク戦争は泥沼かし、中東情勢は不安定なままだ」とか「軍事産業/景気の利益を長期的に(チェイニー副大統領の企業に??)与えるためだ」とか。場合によっては、戦争の原因自体「アメリカはイラクに侵攻した、なぜならイラクは巨大な油田利権を得るためだ」なんてものもあった。それはもしかしたら本当かもしれない。
 でも実際は、ブッシュは開戦時は「大量破壊兵器」を主張し、今は「イラクの民主化」を主張している。そして、「大量破壊兵器」の方は彼の勘違いだった。(「イラクが大量破壊兵器を持っている」と言う証言を得るために、CIAが何も知らない人を捕まえて、アメリカ国外で拷問にかけた事はちょっと無視しとく)
 もしかしたら、彼は本当に「イラクを民主化」出来ると勘違いしているのかもしれない。(民主主義が社会に定着するには、国民の高い教育水準ー汚職が引き起こす問題を想像できる程度ーが必要。)フセイン政権時代、イラクはアメリカと張り合うために、国民に男女を問わず高い教育水準を与えていたらしいけど、民主主義を定着させるにはもう少し時間が必要だろう。世代がもう1つ2つ変わる事が必要だろうから、あと五十年はいるんじゃなかろうか。まぁ、日本でもアメリカでもまだ投票権を売ってしまう人がいるわけだから、民主主義の定着が簡単じゃない事ははっきりしている。
 でも、ブッシュ自体は大した学校教育も受けてないただの馬鹿だ。本当に「イラクを民主化できる」と信じている可能性もある。とりあえず、「大統領」は「偉く」あって欲しい、と言う願望は捨てるべきだ。「大統領(超大国の政権運営者チーム)だから偉いだろう」だから「失敗はしないだろう」だから「アフガニスタン/イラクを泥沼化させているのには、何か政策があるのだろう」なんてものは、成り立たない。かも。
 まぁ、彼の演説を真に受けて、「米兵が二千人以上死んでいても、イラクはうまく行っている」「イラクは民主化できる」と考えていても、日本人としては損しない。一方、自衛隊のイラク派遣はアメリカで政権交代が起こった時に不利に働くかも。
 こっちも誰か、勘違いしているのかな??


コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。