21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

低年齢労働者の搾取、、、

2006年04月22日 07時17分32秒 | Weblog
 なぜ、子供の権利条約は、児童の労働を禁止しているのか? 子供は、大人に比べて権利意識が低い為に、搾取される可能性がある。それを防ぐ目的はあるだろう。しかし、別に「小さいときから、働かされているなんて可哀相」なんて理由じゃない。
 児童の労働が禁止されている最大の理由は、経済的問題だ。北欧と日本、アフリカを比べてみれば分かりやすいと思う。
国民のほとんどが20代の後半まで学校(小中高大学院)に残り、博士/修士課程を終える労働者が多い北欧の国民一人当たりのGDPは、日本の約2倍だ。それに比べ、識字率が低く国民のほとんどが、教育を受けること無く労働者となるアフリカの国民一人当たりのGDPは、日本に10の1に過ぎない。児童の労働を禁止して、教育を受ける機会を拡大することは、国家の発展にとって必要不可欠なことなのである。

 となると、「ゆとり教育」等と言うモノを持ち出して児童の教育を受ける権利を抑制したり、「学力低下対策」と称して単に学ぶ量を拡大している日本の政策はちょっと、、、、知識だけが大量にあって、仕事で使えない人を育てるのに金をかけるのも無駄だし、行っても行かなくても大してかわらない学校を維持しておくのも金の無駄だ。
 過去の実例や研究結果(知識)が、新しい発見/革新の元になることは分かる。かと言って、それを教えることだけに力を注いでは駄目だ。工夫を凝らすこと(九九の歌みたいな)により、暗記にかかる労力を減らし、知識を活用する方法まで学校で教えられるようにすべきだ。高い教育レベルを維持すれば経済を発展させ続けられるの衆知のことだと思う。でもそれは、決して教育に時間をかける必要があると言う事ではない。他の国が10年かけて育成する労働者を8年で養成することが出来れば、もっと良い(決して「同じ量の知識を詰め込む」と言うわけではない)。そうすれば、彼らは更に2年分の教育を受けることが出来る。

 まぁ、平均寿命が長く高齢者の労働意欲が高い(若者に比べても)日本で、若い人材の育成する必要は無いけど、、、年配の人への教育機会ー最先端技術のーを拡大してもいいかも、、、、今の所、ただでさえ「児童福祉」に対して「高齢者福祉」にお金を使い過ぎていると言われているけど、、、、、、、、

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