21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

炭素自動車+

2008年01月13日 14時18分17秒 | Weblog
 車体を劇的に軽量化するために、合金の代わりに、炭素樹脂を使って自動車を作る研究が進んでいる。飛行機体に関しては、すでに炭素樹脂が大量に使われて、かなりの軽量化が進んでいる。樹脂は金属よりも、より強く・より軽い性質がある。

 自動車体を樹脂を使って作ることの一つ目の問題点は費用だ。既に、一機数百億円し、ちょっとした事故が大事件に発展する飛行機の場合は、樹脂を使うコストよりも、その強度・軽量性に注目が集まる。軽い分燃料費を削減できる効果が大きいため、航空会社も、かなり高くてもよい飛行機を欲しがっている。
 それに比べて、自動車の場合、合金で既に、十分な強度を確保している上に、利用者にとっても、車がちょっと軽くなる程度の燃費削減効果に大金を払うことに、得はない。炭素樹脂の加工コストは、もっと安くならないとね。。。。飛行機の製造を通じて、コスト削減の知恵が蓄えられることを願うよ。

 もう一つの問題点は、樹脂の欠点。金属場合は限界圧力がかかると曲がるが、樹脂は限界圧力がかかると折れてしまう。飛行機の場合は、曲がっても折れても墜落することには変わりないから、その違いを無視して、耐久力が高い方を選べばよいが、自動車ではそうはいかない。
 衝突事故が起こった場合は、フロント部分がうまく曲がってくれることによって、搭乗者へのショックをうまく吸収してくれないと困る。

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