21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

エイズより怖い病気

2006年03月10日 06時37分39秒 | Weblog
 よくアフリカへの支援を訴える広告なんかで「エイズ問題」が取り上げられたりしている。しかし実際にはエイズはコレラ/マラリアに比べると、大したことの無い病気だ。エイズの100%と言う致死率は怖いが、ウイルスの感染力は弱すぎるし、発病までの潜伏期間も長過ぎる。1919年「スペイン風邪」が一年間で3000万人を死に追いやったことを考えれば、エイズの疫病としての弱さが分かるだろう。
 現実にもコレラ/マラリアの方が深刻な問題だ。感染した場合、少なくとも一ヶ月のうちに死ぬか回復してしまうために、エイズに比べて「現在の感染者数の総和」等と言うモノは小さくなってしまうが、「年間の総感染者数/死亡児童数」は比べ物にならないほど多い。では、なぜ「エイズ問題」を訴える広告の方が多いのか。ーそれは「エイズ」の方が金が集まるからである。
 先進国の中ではもう「コレラで身内が死んだ」だの「マラリアに罹ったことのある友人が障害を持ってる」なんて話を聞かない。その一方で(特に日本じゃ)エイズが感染者数を増やしている。しかも彼らは回復する見込みが無い。 「コレラで困っている人がいる」と聞いても実感が湧かないが、エイズならそれがあるのである。まぁ、ポケットから金を出そうとも思うだろう。
 「エイズ対策」で集められた金も他の疫病対策に流用されてる(病気の性質上)から、全く金が集まらないより良い。ただ、金を出してる一般市民の皆さんに他の疫病の怖さも分かってもらいたい。(鳥インフルエンザがアフリカで発生した時に、「感染者支援のための募金」を集める団体が現れなかったのは、金が集まる頃にはインフルエンザの患者は死んでいるからである。ーまぁ、金だけ遺族に渡すと言う手もあるけど)

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