21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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消滅する『大帝国』

2007年07月23日 07時19分22秒 | Weblog
 消滅した『大帝国』の最も一般的な例は『モンゴル帝国』だ。世界最大の領土を持っていた帝国だったし、文化の多様性も国内で複雑に絡み合っていた。(ネイションとは呼べないね)
 彼らは最強で敵はなかったが、消滅してしまった。。。。。。モンゴル帝国の一部とモンゴル文化を最も強く引き継いだ『元帝国』は内乱で崩壊しているが、モンゴル帝国自体が(領土拡大以外の)紛争で混乱したような記憶はない。

 これが意外と、「大英帝国」のイメージにも当てはまる。領土拡大の紛争に勝利していって、世界を海を制し、イングランドの地球の裏側のニュージーランドまで領土におさめたかと思えば、国内紛争は起こる事なく、オーストラリア/ニュージーランド/南アフリカ、、、、、、、最終的には香港まで、バラバラになって「大英帝国」は消滅してしまった。。。。。。。戦いに敗れて失った領土は「アメリカ」ぐらいのものだ。。。。。。。モンゴル帝国から「元」が残ったように、大英帝国からも「イギリス」が残った。 

 そしてこの「消滅する大帝国」のイメージはさらに、スペインやソビエト連邦にも当てはまる、、、、、、、戦いに破れ、内戦の結果として規模が縮小したローマ帝国やオスマントルコ帝国は少しこのイメージとは違うだろうか?

 さて、帝国として君臨している現在の「アメリカ合衆国」はどんな形を取るのだろうか? 米軍は韓国/日本での駐留規模を縮小しており、ヨーロッパでもNATOでの発言権を弱めている(対立の結果としてでなく)。それに私には、ソフトパワー/ハリウッド文化に代表されるカリフォルニア州系と、第一次/二次産業が中心のテキサス州系、アメリカ独立の基盤となったニューヨーク/経済力を中心とする13州系は少し違う気がする。

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