21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

恵まれない“―――”支援。

2007年06月10日 07時26分40秒 | Weblog
昔に、恵まれない乳幼児支援と言う事で、粉ミルクが寄付されたら、現地は薪で生活していたせいで、哺乳瓶を完全に煮沸して衛生を保つだけの火力を持っていなかったために、母乳だけで育てられていればかからなかったような感染症が大流行したって話がある。正確な知識もないまま、‘恵まれない何とか支援’なんて言うのに手を出すのは良くない。特に、NGOが全資金を粉ミルクにつぎ込んでしまっていれば、発生した感染症を止めるための資金が無い。無責任なことになってしまう。 善意は良いことだが、結果が逆になった場合の対処法も考えておかなければならない。
もう一つ考えてみたいのが、発展途上国の貧しい子供達のために学校を寄付する/教育費を補助するなどの言うヤツだが、それは本当に役に立っているのか? 発展途上国の経済成長と生活水準の向上のために、基礎教育が必要なのははっきりしている。しかし、ただでさえ、日本の公教育システムは崩壊したとまで言われている中、‘何が発展途上国の児童のために必要な教育か’と言う質問への答を持っている支援者がいったい地上に何人いるだろうか?
読み書き算盤と言われる通り、基礎教育として絶対必要なのは、国語と算数だと言う事までは分かっている。でもじゃあ、‘国語って何だ? 国際化する社会を一つの国と見るのならば、その国語は英語だろう。。。しかし発展途上国にはその国の地域語もある。英語を押し付けるのは、新植民地主義的と言わざるを得ない。と言っても、地域語では、文章を作り契約を結ぶ経済活動に広域的に参加できない。国語ってなんだろう? そして、基礎数学って何ですか? 和差積除を知っているぐらいじゃ高度の科学技術についていけない。先進国の人間に使われるだけの単純労働者になってしまう。先進国の奴隷として、働かせるために学校を寄付するわけじゃないだろう。かと言って、コンピューター言語まで教える必要はないだろう。パソコンが使えるような電力が有るか無いか自体が問題だ。発展途上国の子供達が自立した経済成長のために必要な基礎学力って何ですか?

私は、‘児童労働’って結構良いんじゃないかって思う。日本企業の中には大した学校教育を受けること無く、働きに出て、下働きから経験を積み、‘世界一’の技術を身につけた人間がいっぱいいる。確かに‘長時間’の児童労働は、彼らが基礎教育を受け、基本的人権についての概念を得る機会さえ失ってしまうから良くないのは分かる。しかし、毎日4時間ぐらい工場で働いて、実用的な技術を身につけると同時に、4時間ぐらい学校に行き、テスト問題用の勉強をするのは良いんじゃないかと思う。

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