21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

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産科医は足りないか?

2008年03月13日 12時17分10秒 | Weblog
 産科医の数は足りている。問題は無意味に担当分野が広がりすぎていることだ。やらなくて良いことにまで手を出しているから、仕事が増えて、過重労働になってしまい、「産科医不足」なんて考え方に行きついてくる。
 背景にあるのは「医師絶対論」だ。医者は優秀で何でもできるから、担当範囲を広げよう、頼ろう。そして、医者はそんなに優秀じゃないし、必要ない。別に医者なんて1万人に一人いれば、問題ない。「弁護士絶対論」みたいなものだ。司法書士や税理士、企業の司法担当者がやった方が早くて仕事が早い分野が多くある。逆に、司法試験合格者しか参加できない裁判所内でのほうが、現実社会から離れた常識や時間軸で動いている。「xx資格を持った専門家にしかできない」って仕事はなくした方が良い。

 産科医の話に戻れば、助産師がいれば問題ない。単純に、育成にかかる時間を考えれば、医者は医学部に入学してから医師国家試験に合格し新人研修を終えるまで、一人前の医者として使えるようになるまで10年かかる。それに比べて、助産師の育成には、学業と研修をうまく組み合わせれば4年で十分だ。
 産前の検診にしても、検査担当者・専門家を医師とは別に育成すれば良いだけだ。これも4年で育つ。その上で、産科医の担当分野を異常分娩対策に絞れば、今の産科医者数でもあまる。また、担当を割り振ることで、技術をより専門化して、医療の質を上げることができる。上に、助産師が出産の主に担当することで、出産にかかる費用を抑えることができる。


 妊娠は病気じゃない。医師が担当しなければならない理由なんてない。美容整形外科が手を入れるように、「きれいな出産」に出せるお金がある人だけが、高級産婦人科医に掛かれば良いだけちゃうん?

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