21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

アップル化する日本企業

2011年09月03日 23時14分08秒 | Weblog
円高で、製造を海外へ移転する一方、国内の事業を開発と管理に集中させる日本企業が出てくる。

要はiPhoneを生み出したアップルのようになる「アップル化」だ。


当然ほとんどの企業は想像性に乏しいため、途中で挫折する。
製造が海外へ移動する一方、国内ので開発事業も頓挫すれば、日本の産業の空洞化は深刻化する。


一方、「アップル化」する日本企業が、日本社会へ利益をもたらしてくれるのかは未知数だ。
アップルの本社がある街の景気は決して回復していない。

アップルの売上が伸びたところで、増産するのは台湾の工場で、労働者を増やすのは世界各地の「アップル・ストア」だ。


そして、米国債の格付け引き下げなどもあり、米ドルの水準がかなり下がって来ている。世界的な「ドル安」の世界だ。それにもかかわらず、アップルは製造をアメリカに移そうとはしていない。それは、産業の空洞化が進んでしまったアメリカでは、ドル安でも競争力の高いアップルの製品を作れないからだ。


つまり,そう言うこと。




円高の進行で、日本の産業は空洞化する。
そして、一度空洞化が進んでしまえば、円安が進行しても、日本の産業の空洞化は修正されない。

インフレと日銀の国債引き受け

2011年09月03日 23時08分56秒 | Weblog
日本銀行が国債を引き受けるとインフレが起きる。って理由が分からん。


価格ってのは、需要と供給できまる。

今のところ、供給過多でデフレになっているわけだから、日銀が国債を引き受けたところでインフレになる理由はナイ。


第二次世界大戦後に超インフレが起きたのは、通貨供給量の問題ではなく、商品の供給量の問題。

帰還兵・引揚者がいて、需要が盛り上がった一方、供給能力は伸びなかった。だからインフレにつながった。




供給能力過多でデフレに陥っている日本で、日銀の国債引き受けぐらいでインフレが起きる可能性はあるのか?

疑問だ。