21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

トップ中国の半分

2010年02月27日 11時36分08秒 | Weblog
昔は「ものづくり」と言えば「日本」だったのが、すでに違うらしい。日本の工業機械生産額は中国の半分でしかない。
2010年中にはGDP規模でも中国に抜かれる。「1人当たりのGDPで見れば、中国は日本の10分の1以下」と言っても「1人当たりのGDPで見れば、日本はルクセンブルクの3分の1以下」だ。五十歩百歩としか思えない。

「自動車」や「電機」と言った負け組の産業をいつまでも保護していても意味がないんじゃないか。新しく伸びてくる「大容量・高速鉄道」「省エネ・環境」「原子力発電」と言った産業を支援しないと。

8月に政権が交代した後、経済構造が大きく変わった。元・国営のJALが倒産し、国営の郵便事業が収益性を悪化させている。日本政府が直接企業経営に乗り出す時代は終わったのだろう。古い産業を支援する資金があるのなら、その分を社会保障の充実に回すべきではないだろうか。


以下、日本経済新聞より、
(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20100227ATDD260BP26022010.html)
≪工作機械生産額、日本27年ぶり首位転落 09年、トップ中国の半分≫

 日本の工作機械の生産額が世界首位から27年ぶりに陥落した。日本の生産額は2009年に08年比57%減の58億ドル(約5200億円)に落ち込み、9%増の109億ドルに伸ばした中国に一気に抜かれた。その差はすでに2倍近くに開いており、首位の座を取り戻すのは容易ではない。金属を様々な形に加工する工作機械で、世界のものづくりを支えてきた日本の製造業が、大きな転機を迎えている。

 データは米調査会社のガードナーと日本工作機械工業会(東京・港)が作成。日本は1982年に米国を抜いて以降、ずっと首位を守ってきたが、09年にはドイツも下回り3位に転落した。ドイツの生産額は35%減の78億ドル。ユーロ安で輸出競争力が向上し、減少率が日本より小さかった。〉