21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

新型インフルエンザw

2009年06月07日 23時05分58秒 | Weblog
 このブログを4月27日に更新した時点で、「新型インフルエンザの国内感染はすでに広がっている」と書いた。


 報道では「国内初の感染」が最初に確認されたのが5月14日。厚生労働省が発表した「国内初の発病」の推定時期は5月5日。
 政府の対応も少しづつ新型インフルエンザの現実をつかみ始めたようだ。
この調子で調査が進めば、3月に新型インフルエンザを発病していた例を見つけることだろう。


 私の憶測では、「新型インフルエンザ」の発生地域は東南アジアだ。昨年12月前後に、おそらくインドシナ半島のどこかで発生した可能性が高い。
 その後、日本にはアジアから直接入り込んだ「新型インフルエンザ」は、「季節性インフルエンザ」にまぎれて、1月の終わりごろから、日本でも感染を拡大させていたはずだ。

 メキシコにはどこから入り込んだのか?
日本からメキシコに入った可能性もあるが、東南アジアの国際空港から、アメリカ合衆国南部・カリフォルニア州等を経由してメキシコに入り込んだ可能性が高い。


 メキシコで被害が拡大した理由は、4月27日のブログにも書いたとおりだ。
常に栄養失調の状態で、不衛生な環境で生活している貧困者が多いために、犠牲者が膨らんだ。「金銭的理由で、病院に行くことをためらう人が多い」と言うのは、メキシコ政府も認めている事実だ。
 くりかえすが、「新型インフルエンザ」の毒性は、「季節性インフルエンザ」に比べて強くない。だから、栄養状態の整っている日本では発病者が重症化せず、感染の拡大を把握するのが遅れた。


 また、毎年のように「季節性インフルエンザ」がはやる日本では「インフルエンザ」への抵抗力を多くの国民が持っているが、メキシコでは通常「季節性インフルエンザ」が流行しない。そのために、「インフルエンザ・ウイルス」に慣れている国民が少なく、毒性が弱い「新型インフルエンザ」に感染しただけでも、症状が重症化したと思われる。


 もし、インフルエンザ・ウイルスのサンプルが保健所に残っているとしたら、1月からのサンプルをもう一度全て調べ直してもらいたいものだ。新型インフルエンザの国内感染は2月中旬には始まっていたことが確認されるだろう。また、新型インフルエンザが「どこで発症し、どう世界に広がったか?」の検証が進むはずだ。



 麻生内閣は、総務大臣によって、「弟のため」に追い詰められているが、それは言い訳にならない。テレビ報道を通して、選挙戦のために国民の危機感を無意味に煽った責任は重い。
「wag the dogs」と言う言葉の意味がより深く感じられる。