21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

潰れろGM

2008年11月20日 22時43分34秒 | Weblog
GM(General Motors)にはぜひ潰れてもらいたいですね。

あの会社が損失を出してまだ自動車の安売りを続けることで、他の自動車業者が利益を出せなくなっている。ToyotaやHonda・Nissanだけでなく、Volkswagen/Ford/PocheにHyndaiもひどい被害を受けています。

「GMが倒産すると、数十万人が失業し、アメリカ経済が破たんする」と言われていますが、GMが倒産して失業するのはせいぜい数百人レベルです。GM関連の工場もほとんど封鎖しないでしょう。それは、他企業への売却が可能だからです。アメリカ本土での自動車製造能力強化を狙っているカルロス・ゴ―ンCEOが、アメリカ工場のほとんどを買収するでしょう。南米での販売強化を狙うトヨタかホンダが、南米に点在する工場を買収するでしょう。他のアジアの工場は、中国か韓国のメーカーに吸収されることが予想されます。(特に中国メーカーは最先端技術の詰まったGMの向上に涎垂の思いを持っています。)ヨーロッパではポルシェの社長が規模拡大に戦略的買収を進めています。

GMが倒産して失業するのは、企業経営に失敗した「経営陣」だけであって、工場労働者等、実務者はほとんど失業しません。さらに、GMが倒産することで自動車会の値下げ競争圧力が緩和されて、多くの自動車製造業者が「適切」な利益を得、規模を拡大することで、失業問題も解決するでしょう。そして、アメリカ政府にとってみれば、このままGMをゾンビ化させて、自動車業の利益を圧迫し続けるより、潰してしまった方が、他社から法人税をとれるようになります。

 全世界で、年間900万台も自動車を売っているのに4兆円も赤字を出したのは、構造的に経営に問題があるからです。年間総販売台数は世界一です。「車が売れないから、利益が出ない」のではない、「車を売っても利益が出ない」のです。損失を出すために車を作っているような企業はつぶれてしまえ!