21世紀航海図;歴史は何も教えてくれない。ただ学ばない者を罰するだけ。

個人の時代だからこそ、個人を活かす「組織」が栄え、個人を伸ばす「組織」が潤う。人を活かす「組織」の時代。

ヒ素汚染

2008年11月19日 00時01分23秒 | Weblog
 基本的にカンボジアの地下水は「ヒ素」に汚染されています。地質的な問題で、人的要因で、自然破壊が進んでいるからとかではありません。

 歴史的にインドシナ半島付近に住んできた住民は、川から流れている水を取るか、雨水を使って生活してきました。

 古いところでは、三国志の時代、諸葛亮公明がインドシナ半島侵略で水源の確保に苦労しています。近年でもベトナム戦争時のアメリカ軍が安全な水の確保に苦労しています。

 と言うわけで、ある民放が主催した「カンボジアの村で井戸を掘る」支援活動は見事に失敗しました。井戸は掘れて、水は出てきたのですが、案の定ヒ素に汚染された水しか出てこないので、村の住民は使えませんw

 重金属が多く含まれる地質の地域で、安全な飲み水を確保するために大切なことは「雨水を有効利用すること」です。屋根に雨どいをつけ、巨大なタンクを隣接させることで雨季の間に必要な水資源を蓄えることができるようになります。

 特にインドシナ半島の場合、非常に降水量が多いので、もともと「井戸水」に頼る必要が全くありませんw glocal(global+local)な、世界標準を地域に合わせた形に直していくことが重要になるのですよ。