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三浦しをん 『まほろ駅前番外地』

2012年11月17日 | 読書

三浦しをん 『まほろ駅前番外地』



前作「まほろ駅前多田便利軒」の続編ではなく、番外編。
続編だと思っていました。
7作の短編が収録されています。

主人公のまほろ市で便利屋を営む多田と、
多田の同級生で、多田便利軒に住み着いた行天のことしか覚えていない状態でした。
読んでいて、おぼろげに前作のことを思い出していました。

「岡夫人は観察する」で、
岡家の前にあるバスの停留所で、バス会社が間引き運転をしていないか見張る依頼が
岡老人からあった前作の話を思い出しました。
今回はその婦人目線のお話で、岡夫人から見た多田と行天が語られていて、
読み手にとって、この二人の別視線の印象が興味深く、面白かったです。

多田の未来や行天が抱える闇を示唆させる終わり方でした。
続編又は番外編パート2が期待できそうな予感。

この文庫本、ドラマ化(映画化?)の関係でこういう表紙なんですが、
あんまり好きではないのですよねぇ…
普通の表紙(?)が好みなんですが。
私にとって、それが残念。