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ヴェネチアのサン・マルコ寺院を見る

2017-07-14 17:14:32 | 美術
サン・マルコ広場にそびえ立つ、サン・マルコ寺院を見に行く。ここは宝物庫に入らなければ無料で見ることができる。結構太っ腹だ。ちょうど午後だったので、西日が正面のファザードの金色のモザイクを照らし、それだけでもう美しさにしびれてしまう。

上には5個くらいのクーポラがあるが、これがなんとなくイスラム的な形だ。ヴェネチアは最盛期にはコンスタンティノープルを配下に収めていたので、東方美術の影響がある。その時代のキリスト像などを見ても、アーモンド型の目など、いかにもビザンチン風の描き方の作品も多い。そこがこの教会の魅力だろう。

正面ファザードも金のモザイクだが、中に入ると一段と金、金で、壁面や天井部が金色のモザイクで装飾してある。これだけ派手に金で装飾してあるのも珍しい。床もまた豪華な装飾が施されている。

最終的には、ヴェネチアはオスマン・トルコにかなり攻められて衰退化することになるのだが、絶頂期には凄く繁栄したのだろう。その時代の絵を見ると、いろいろな所から様々な人々が集まってきた様子が描かれている。

教会を出て、サン・マルコ広場を見渡すとそこかしこに、ヴェネチアを象徴する有翼の獅子像がある。広場には鳩も多い。そいえばカトリーヌ・ドヌーヴが出た映画でこの広場が出てきたななどと思い出しつつ、海岸に出て少し散歩する。高級ホテルが並ぶ海岸線のところを見ると、なんとなく「ヴェニスに死す」の映画はここらでロケしたのかなと感じた。

暑くて疲れたので、バポレットに乗りサンタ・ルチア駅まで行き、総菜屋で簡単な総菜と良く冷えたプロセッコを買い、宿に戻って軽い食事をした。

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