私の身近にいるその人の口癖は、
若い頃から、
「しょうがない。」なのね
私は、ずっとその言葉が嫌いで、
それを聞くたび、
「もっと、何とかしようとしないの!?すぐあきらめちゃって!!」
って、思っていた
でも、少し前、
家の中の、些細な物理状況に対して、
その言葉が発せられるのを、久しぶりに、聞いたとき、
いままでにない感覚で、すっと私の心に入ってきたんだ
いらつく感覚が、まったく、なくて、
「ああ、そうだよね」って、自然に思える私がいて、
心、穏やかにいられたの
「しょうがない」は、
ありのままを認めること
もしかしたら、彼は、
ずっと、若い頃から、
諦観を私に教えてくれていたのかも知れない
そして、不思議なことに、
それまで、気づくと、頻繁にそうなっていた、
その些細な物理状況は、
それ以来、一度も起こっていないの
ありのままに逆行しないと、
ひとも、状況も、安らかに、なるんだね
誰も、何も、どんな状況も、悪くない
ただ、そんな在り方をしてるだけ
「ものごとはきちんとしていなくてはならない」
「ひとは、愛と思いやりを持つべきだ」
そんな、他に対する、ぎゅっとした考え方が、
私たちの心を安寧から遠ざけてる
「きちんと」も、「愛」も「思いやり」も、
大切なものは、全部、
自分の内部から、溢れさせれば、いいだけなんだ