ポパイの目は何個?
トシ子の今日の昼食は(何と!)焼肉(しかもカルビ!!)でした。ビン坊なニワトリ(実は昨日も山野楽器で散財・・・の記事は後日UPします)がお昼に1000円も使ってしまって大丈夫だろうかと、心を曇らせたのですが(他にお食事処がなかったんよ・・・)、半年振りの「焼肉」&ご飯大盛りに「うまいうまい」と感動し、玉木宏さんのインタビュー記事=①幸せを感じるときは→「焼肉を食べているとき」を思い出して、深くうなずきました。
玉木さんほどきれいな食べ方はできませんが、トシ子の食べる速さは尋常ではなく、私と一緒に食事する人は、「飼っている犬を思い出す」そうです。そのココロは、「殆ど噛まずに飲み込み、米粒一つ残さずきれいになくなる」から。多分、褒められているのでしょう。そういうことにしておきます。だって、海老フライは尻尾が一番好きですし、お魚は皮や骨までバリバリ、頭も残らない・・・まことに猫泣かせな?(猫まんまも大好き!)二ワトリでした。
『芋たこなんきん』第10週~いのり、あの常太郎さんが亡くなって、泣いてばかりいたバアバア婆ちゃんがその後を追うように亡くなってしまったとき、初めてバアバア婆ちゃんの深い悲しみに触れたような気がしました。一人欠け二人欠け、あんなに賑やかだった花岡家の食事も、たったの五人で囲むことに・・・そのうち町子さんも工場へ動員されてしまい、大きな食卓が寂しさを募らせます。
(テーブルの演出は、『市民ケーン』(41)のそれを彷彿とさせる秀悦な出来)
パール・バックの『大地』に、ツルゲーネフの『初恋』。ドストエフスキーの『罪と罰』や北原白秋の詩集を町子に貸してあげるカンジ君を見ていると、文学少年だった自分を思い出します。私の場合は、ヘルマン・ヘッセに(北杜夫の影響で)トーマス・マン、江戸川乱歩に筒井康隆・・・
お百度踏む軍国少女から迷える子羊教会へ、町子さんの180度(中味は全然変わっていないのですが → つまり「いつものこと」)の変心。
「おかあちゃん、お姉ちゃん、なんかけったい!」
「えっ、いつものことですがな」
孝子に答える母・和代と、父・徳一。理想の両親ですね~
「心配せんかてええ。はしかみたいなもんや。そのうち飽きるやろ。お国のため、なんて目吊り上げているより、ましかと思うで」
「心配なんて、してません」
「そうか」 和代を演じた鈴木杏樹さんのインタビューは、 →こちらをクリック
徳一を演じた城島茂さんのインタビューは、 →こちらをクリック
昭和19年春、算術のない清水女子専門学校へ進学した町子さん、お父さんに記念写真を撮ってもらいます。お母さんに襟を直してもらう町子さん、幸せな光景でした。
「べっぴんさんやで。悩殺やわな」
「もう~、チャリいうて」
(微笑む和代)
「よっしゃ、撮るで。ポパイの目は何個?」
「ニコッ」
町子さんの教会通いは進学後も続きましたが、それって、信仰心が強いからじゃなくて、週に一回仲良し二人と会うことができるから・・・梅原さん(トシ子は梅原さんのファン)は女子専門学校へ。キクちゃんはミナミの紡績会社に。カンジ君を巡ってキクちゃんとまたひと悶着あるんじゃないかと心配する町子ですが、女心と秋の空・・・キクちゃん、あっけらかんとしたもので・・・
そのカンジ君。笑い顔がブルース・リーに少し似てます。観察力も素晴らしく、庭に干してあったドクダミと、町子さんのお母さんの仕草から「妊娠」を当てちゃった~
「そうか、せっかく今夜、お父ちゃんが発表して、びっくりさせたろ、思ってたのになあ~」
徳一は残念がりますが、それほど観察力や分析力があるなら「写真に向いているかもしれない」と考え、「写真教室」にカンジを連れてくるよう、町子に言います。
ホットケーキ目当てに集まる子供たちの中で、カンジは徳一の見込みどおり写真に興味を持ち、町子さんとも本当の友達になりそうな予感・・・
ここまでは、戦争中にもかかわらず平和な日常だったのですが、男の子を望む徳一と、男の子だったら将来「兵隊に取られてしまう」と不安がる和代が印象的で、戦争のむごたらしい現実が、そこまで迫っていたのでした。
(その2へ続く・・・)
一度飛ばしてしまった記事ですが、前編&後編にパワー
・・・
「二コッ」にハマリましたか、いいですよね~~
女学生時代の話や、少女町子編、もう少し「見たい聞きたい」のですが、無理かなあ? まだ11週でしょ。半分以上残っているのだから・・・
私が好きだった町子さんが「現代編」にも出てきてくれました。うれぴ~~い!