『ゲゲゲの女房』(第23週) ~映画は夢のリボン

2010-09-14 23:01:10 | 連続テレビ小説


 「人生は活動写真のように」という副題がついた第24週。イトツは「人生は屁みたいなものだ」とも言ってましたが、「屁」の部分は「泡」でもいいし、「夢」でもいいし、「欠伸」「マラソン」「詩」「小説」など、色々言い換えることができるでしょう。
「人生が活動写真のよう」なら、「見た映画の数だけ(束の間でも)何回も人生を生きられる」とも言えそうです。まあそれは言い過ぎだとしても、映画=夢だとしたら、ニワトリさんなどの重度の映画中毒者は、あるときはモノクロ・スタンダードの、またあるときは70mmテクニカラーといった具合に、千一夜以上の異なる夢物語を体験しているわけで、普通に人生を過ごすよりかなり得しているような気持ちになれます。実際は、無為に時間を過ごしていただけなのかもしれませんが・・・。

 イトツの人生は、明らかに母親失格と言われても仕方がない「何もしないヒロイン」の人生(言うまでもないですが、原作者の布枝さんのことではありません)より好感を持てます。というか、大いに親近感を抱いたものです。自分も早食いで、胃が丈夫だし・・・今日も、ジャン=ピエール・ジュネ監督の最新作『ミックマック』を見て、「映画」にしびれておりました。
 『ミックマック』の主人公はビデオショップで働いているオタク青年なのですが、映画の中でハンフリー・ボガートがフィリップ・マーロウに扮した『三つ数えろ』のビデオを見ているんですよ。ボガートと、私生活でも伴侶になったローレン・バコールをスクリーンの大画面で見ていたら、改めて映画の虜になりました。人生最期に見る映画は何だろう? 映画を見ながらあの世に旅立てたら最高です! 


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