『ゲゲゲの女房』最終週の感想で書くつもりでしたが、小言小兵衛になるので、別項で書き加えます。
全ての人が同じ見方をしているとは到底思えないし、インターネットの掲示板(大手検索サイトの「みんなの感想」欄)に熱心に投稿している人たちの方こそごく一部だと思いますが(インターネットを利用すれば色々な情報操作も可能になるでしょうが「第四の権力」になったとまではまだ考えていません)、0か100かの評価はいい加減やめて欲しいです。機械に遊びがあるように、どちらでもない状態がないと危険です。
もう忘れている人もいるかもしれませんが、サッカーWC日本代表の評価が0点から100点満点へと劇的に変わったことについても、冷静に考れば日本のサッカーは0点でも100点でもなく、60点前後のところを行ったり来たりしていたわけで、そのあたりの見極めをしっかりできるようになりたいと思います。
朝の連続テレビ小説にしても全く同じで、朝ドラ史上最低とまで言われた『ウェルかめ』と最高との声もある『ゲゲゲの女房』を比べてみても、その差は微々たるものに過ぎません(その微々たるところが重要ではあるのだけれど)。
『てっぱん』が始まりました。「思い込んだら一直線」という朝ドラ特有のヒロインが帰ってきたことに対してやや「引き」ましたが、演じるヒロインはトランペットをしっかり吹いているし(今朝なんか頬をあんなに膨らませて・・・できない女優もいる筈)、服を着たまま二度も堤防から海に飛びこむなど、なかなかやるではありませんか!
自分が養女だったという「出がらし」のように新鮮さのない設定にしても、出演者たちが自然に演じているため、当たり前のことのように思えてきました。相変わらず美しい安田成美さんの「私が育てたのだから」というひと言が、本当に素晴らしかったです。
くわえて、ドラマの内容とは関係ないけれど、尾道の美しい景色(まだネコが出てきませんね~)や、尾美よしのりさんを見ているだけで、何だかほんわかしてしまいます(大林監督、お元気ですか?)。
インターネットの感想欄に目くじら立てるのも大人げないけれど、『てっぱん』は言われているほど悪くはありません。なかなかいい出だしなので、ペンを取らせてもらいました。
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