りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

「モーツァルトの歌姫たち」 茂木大輔オケNo.6

2010-11-29 00:20:51 | コンサート

Zsa

 昨日のゲルギエフ指揮ロンドン交響楽団に引き続き、今日も茂木大輔オーケストラ・コンサートNo.6「モーツァルトの歌姫たち ~ウェーバー家の三姉妹を中心に~」を聴きにりゅーとぴあへと足を運ぶ。(なんか北条碩夫さんになった気分。)

 プログラムに「お話とスライド、オーケストラでつづる、100倍ためになる音楽会」とあるとおり茂木さんの軽快なトークを挟みながら(というよりトークと演奏は1:1と言う感じ)、楽しく聴けるコンサート。

 今回はモーツァルトと関係(?)があった歌手たちのアリアを中心としたプログラム。歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」で始まり、レチタティーヴォとアリア、ミサ曲短調K.427、フィガロの結婚抜粋で第1部は幕。昨日と違って気楽に聴けるコンサートではあるが、演奏の質は高く、ソプラノの渡邉恵津子さんと半田美和子さんの声がホールに美しく響く。第1部の終わりに両ソプラノが観客席に降りて花を配るところなどは茂木オケらしい憎い演出。

 第2部は超有名曲「魔笛」から「わが心は地獄の復讐に燃え」。実際に生で聴いたのは初めてでちょっと感激。ラストは交響曲第40番。ソフトな演奏が印象的な好演であったと思う。

 アンコールはスライドも用意された2曲、アリエッタ「感謝を」K.383とクリスマス近しということでバッハの「主よ人の望みの喜びを」。いつものことながら、茂木さんのサービス精神には頭の下がる思い。休息を入れると2時間半、演奏のクオリティ、ヴォリューム共に満足のいくコンサートであった。

 ただ言わせてもらうと、本コンサートは東響+α「日本のオーケストラシリーズ」として企画されたのだが、毎年、りゅーとぴあで演奏している茂木オケは別枠として取り扱ってもらって、+αには他のオケに来てほしかったと思う。

 あと、今回感じたのが、「本当にこの規模のオケをりゅーとぴあは美しく聴かせるな」ということ。昨年の山形交響楽団の時も感じたのだが、やはり30~50人程度のオケがりゅーとぴあが最も得意とする規模のようだ。そういう意味からもOEKや群響など隣県のオケにりゅーとぴあに登場してもらいたいものだと思う。