東京交響楽団 第62回新潟定期公演会
指揮:ミハエル・タタルニコフ ピアノ:デジュー・ラーンキ コンサートマスター:大谷康子
今回の東響新潟定期は「バレエ音楽 プロメテウスの創造物 序曲」、「ピアノ協奏曲 第4番」、「交響曲 第4番」と言うオール・ベートーヴェン・プロ。と言うことで、結構客の入りを期待したのだが、入場してみると7割程度の入り。1階正面や2階正面(私もこのエリア)といった定期会員が主体と思われるところは埋まっているが、サイド席には空席が結構目立つ。う~ん、やはりオール・ヴェートーベン・プロとは言え、4番あたりだとあまり集客できないのかもしれない。
演奏の方は出だしから「あぁ、東響の音だな~」と言う安心感。いつもながら大谷さんが美しくまとめている。続くピアノ協奏曲のラーキンはなんかあっさりテイストと言うか本当に軽~く弾いていますと言う感じ。個人的にはこういうピアノは嫌いではないのだが、物足りない人には物足りないかもしれない。コンサートの前に飲んだビールの影響もあって第2楽章あたりでウトウトしてしまったが、美しくまとまった好演だったと思う。ラーキンのアンコールはなし。
第2部の交響曲第4番も軽快なテンポで飛ばした演奏。ここあたりは指揮者ミハエル・タタルニコフの持ち味なのだろう。「綺麗な演奏だな~、でもちょっと薄すぎ?」と思っているうちにフィナーレへ。拍手は大きかったがアンコールはなし。
個人的にはプログラムのボリュームにこだわる方ではないのだが、さすがにアンコールなしで7時10分前に終了というのはちょっと物足りない感じで、満足度70%と言うところか。演奏自体は良かっただけに、もう1曲アンコールをやってくれたら全体の印象もまた変わっていただろうと思うと少し残念なコンサートだった。
コンサート終了後の「りゅーとぴあ名物?」駐車場渋滞。りゅーとぴあは素晴らしいホールだが、これだけは残念。今回は家族に車で迎えに来てもらい、時間的に余裕があったことからイタリアンレストランでゆっくりと食事を楽しんだ。そうしてみるとちょっと短めのコンサートも悪くなかったのかも知れない。