今日は休日出勤の代休でオフ…ということで、11時半からりゅーとぴあは大ホールで行われたワンコイン・コンサート 西谷 牧人「癒しの響き“チェロ”」に足を運ぶ。
西谷 牧人 チェロ 原 博美ピアノ
プログラム
マーク・サマー : ジュリー・オー
サン=サース : 白鳥
ヴィラ=ロボス:黒鳥の歌
シューマン:幻想小曲集 作品73
久石 譲:映画 おくりびと メインテーマ
チャップリン: 映画 ライムライトより テリーのテーマ
: 映画 モダンタイムスよりスマイル
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
アンコール
ピアソラ:アヴェ・マリア
西谷さんは東京交響楽団の首席チェロ奏者にして、ソリストとしても活発に活動中。兵庫県立芸術文化センターのワンコイン・コンサートでは年間支持率ナンバー1にもなったこともある…と言うことで、人気、実力ともに申し分なし。(ついでにいうとルックス的にも「さわやか!」って感じの所謂イケメンの西谷さん、羨ましい限り。)
…ということで、3階、2階後方はクローズだったとは言え、会場は超満員。(客層的には平日の昼間…ということで、女性9割、高齢者9割。)
いきなりオープニングで隠れた名曲マーク・サマー ジュリー・オーで一発かました後、定番サン=サース、鳥繋がりでヴィラ=ロボスの「黒鳥の歌」でつかんで、正当派シューマンの幻想小曲集へ。
後半は客層を意識して、おくりびとのテーマ、チャップリンで惹きつけておいて、ピアソラへ雪崩れ込む…という、本当に良く考えられた構成。
演奏的にも勿論完璧。チェロの魅力のすべてを知ってください…と言う感じで、歌う歌う。
それに加えて、トークも滑らか、時折、客層を意識しつつ、笑いをとって…とまさにパーフェクトで文句のつけようがない…と言う感じ。
アンコールとしてピアソラのアヴェ・マリアが演奏され、全ての観衆を魅了しコンサートは幕。
ここのところ、地元演奏家のコンサートが続いていたのだが、本コンサートを聴いて、正直「本当のプロ!場数が違うなぁ…。」と思った次第。ただ、率直に言わせてもらうと「お仕事モードとは言わないが、余りに手慣れたというか、パーフェクト過ぎて、その完璧さに感心したのか、音楽に感動したのか、良く分からない…というちょっと複雑な気分になったのも事実。( ロックで言うとスティングの完璧なライヴを観ている様な感じ。)ここあたり、音楽の難しいところだな…と言ったところ。
まぁ、そんなひねくれた聴き方はアブノーマルなのだろう。素直にチェロの魅力を堪能させていただきました…という素晴らしいコンサートだった…と言っておこう。
今後の西谷さんの活躍を期待する次第である。