昨日、残り4試合を残して、湘南ベルマーレと京都パープルサンガのJ2への降格が決まった。我がアルビレックス新潟はヴィッセル神戸と引き分け。勝ち点1を獲得するに止まり、順位は10位。
Jリーグの楽しみはどこが優勝するかは勿論だが、それとともに、どこが降格するのかということにあると思う。それが、残り4戦を残して、早々と2チームが決定してしまったのはやはり残念。
降格がどうなるかという意地悪な楽しみがあるもう一つの競技がプロ将棋の最高峰、A級順位戦である。(150名ほどいるプロ棋士のトップ10名で構成されるリーグ。囲碁の世界はこう言うシステムはない。流石、上品な囲碁の世界である)
A級順位戦の優勝者は名人への挑戦権を得るわけで無論注目される訳だが、より注目度が高いのは実は誰と誰(10人中2名)がB級1組に落ちるかということで、プロ将棋ファンではこちらの方を楽しみにしている方がたぶん多いだろう。(無論、私もそう。)
A級とB級1組(5つあるクラスの上2つ)では給料も違ってくるのだが、なんと言っても違うのは周囲の目というかプレステージ。A級8段は一流の証明だが、B級1組だとやはり格が落ちるし、棋士仲間内での評価も違ってくる。それを最も分かっているのはA級棋士自身。それ故、棋士たちは深夜まで己のプライドを賭けて必死に戦う。そしてファンはその姿に感動するのである。
こういう将棋界の厳しさを知っているだけに、今回の湘南、京都の2チームのあっけない降格劇には正直がっかりしてしまった。まぁ、湘南はもともと戦力的に厳しい上に怪我人続出では知将反町といえども降格はいたしかったなかったと思うのだが、京都については、もう少し意地と言うか、トップ・リーグに所属していると言うプライドを見せてもらいたかったと思う。
個人的にはあともう1枠については最終戦までもつれ込むことを期待したい。