前項で 「うちの子には、あんまり無理することなく、自分の能力に見合ったレベルの高校に行って欲しい…。」と、のんびり書いてしまったが(ちょっと綺麗事過ぎるけど。)、東京あたりでは中学受験が人生の第一分岐点であって、上に行こうという生徒(というか親だが)は小学5年生で既に臨戦モード(なんだろう、多分。)。
まぁ、新潟市あたりでも、最近は中高一貫6年生の学校も結構出来てきたこともあって、教育熱心な方もいるのは確かで、そい言う方はちゃんと小学校5年生頃から塾に通わせている様子。(ウチの職場にも中高一貫6年生に入れている親がいるのだが、その教育熱心さには心から尊敬する次第。)
思うに、自分の子供が「むっ、この子は出来る、間違いない!!」という逸材なら「無理しても、良い大学に行かせてやりたい!!」という気にもなるのだろうが、どうもウチの場合、そう言う雰囲気は全くなく、「あんまり力が入らないんだよなぁ…。」というのが正直なところ。
私などは、「う~ん、無理に勉強させて中学段階で潰れてもなぁ…。」から始まって、「やっとの思いで、良い高校に入ってもアップアップじゃ辛い話だわなぁ…。」、「下手にやる気になって東京行くとか言われてもなぁ…。」、「東京で就職する気になってもあのヘタレな性格ではなぁ…。」…とどんどんネガティヴ・モードに。マジな話、迷いなく、自分の子供にパワーを掛けられる親御さんを私は羨ましく思う。
ただ、勉強には才能は大して必要がない…と言う方もいらっしゃるが、スポーツや芸術方面に比べれば確かにそうかもしれないが、やはり遺伝的なウエイトは大きいような気がする。あんまり、資質を無視して、無理してがんばらせてもなぁ…と言うことで、結局、自分の子供は一生地元、今はやりのマイルド・ヤンキーって奴になるんだろうな…って感じ。
問題は本当に才能があっても、地理的・経済的理由から思うような大学に進学できない優秀な生徒さん。まさに社会的損失だし、こういう生徒さんが増えてしまうと、社会の停滞感は増すばかり。今や年間50万円を超す国立大学の授業料を下げるなり、奨学金(まぁ、実質的には進学ローンだけど。)を手厚くするなりして、希望を与えて欲しい…と思う次第である。