りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

やっぱりオリジナルって凄いよ。永遠のマスターピース「原子心母」&「危機」再聴。

2014-05-31 07:22:51 | ロック

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 モルゴーア・クァルテットの「原子心母の危機」を聴いて「久々にオリジナルの方も聴いてみようか…。」と言う気分になり、ピンク・フロイドの「原子心母」とイエスの「危機」を取り出して聴いてみる。(ともに最新リマスター&リミックス盤。ちなみに「原子心母」はLPを含め3枚、「危機」の方は5枚所有。)

 両アルバムとも名盤中の名盤、もう何百回聴いたか分からない所謂「耳たこアルバム」なのだが、改めて聴いてみると「やっぱり凄いな…。」「名盤だと言われるだけあるわ…。」と驚嘆の連続。

 
 とりわけ、ポーキュパイン・ツリーのスティーヴ・ウィルソンの手によりリミックスされた最新版「危機」(2013 ブルーレイ・オーディオ)は素晴らしく音が良くなっており、感動もひとしお…。(できれば、「海洋地形学の物語」と「リレイヤー」についてもスティーヴ・ウィルソンにリミックスをお願いしたい。)

 先前項でちょっとモルゴーア・クァルテットのことを手厳しく書いてしまったが、これはもうオリジナルがあまりも凄すぎる…ということなのだろう。
  両アルバムともSEを含めて1音1音がこれしか考えられない…というほど完成されていながら、そのような細かいことを意識することなく素直に音楽的に感動させてしまうパワーに溢れている。

   プログレッシヴ・ロックを聴き始めて37年余り、一時は「こんなアナクロな音楽を聴いていて良いのかな…。」「いつまでこんな音楽聴いているんだろ、俺。」と思ったこともあったのだが、ジャズやクラシック、それにいろいろな周辺音楽を一通り聴いてみて、改めてそれらの音楽的エッセンスを貪欲に取り入れ、巧みに昇華させたプログレッシヴ・ロックの凄さを感じる今日この頃。(まぁ、そういう私みたいな人が一定程度いるからリマスター版がバカスカリリースされるんだろう。)

 今やLPからCD時代を経て、ダウンロード、そしてユーチューブでいくらでも無料で音楽が楽しめる時代。それゆえ、ミュージシャンはレコーディングにお金や時間を掛ける…などと言うことは許されず、結果、音楽ファイル化している音楽ばかり氾濫している今のポピュラーミュージック界。

 そう考えると、レコーディングに手間暇かけ、アート・ワークを含めたコンセプト・アルバムとして作品を発表することが許された70年代というのは本当に幸福な時代だったのかもしれない。そして、そのようなマスターピースを聴くことができた我々も…。

 ここでいつものパターンになってしまうのだが、「早くリタイアして、一日中、酒を飲みながら音楽を聴いていたい…。」と改めて思った次第である。(「今日は一日クリムゾン三昧!」、「3日間掛けて年代順にイエスを聴きまくる!!」、「今週はブラフォード強化週間。参加作品をコンプリート!!!」、「今月はカンタベリー強化月間!!!!」、あぁ、考えただけでも素晴らしい。)


やったぜ、茂木大輔の名曲解説シリーズ復活!第10回記念公演は「展覧会の絵」!

2014-05-29 21:29:37 | クラシック

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   りゅーとぴあ友の会N-PAC mate6月号が到着、入っていたチラシをパラパラしていたら、茂木大輔の名曲解説シリーズ、記念すべき第10回は名作「展覧会の絵」!というチラシが目に飛び込んでくる。

 昨年7月、第9回のベートーヴェンの「第九交響曲」が取り上げられ、正直、「これで終わりかなぁ…。」と思っていた茂木大輔の名曲解説シリーズが復活、しかも大好きな「展覧会の絵」ということでかなり興奮。

 茂木さんのブログを覗いてみると、どうもこの名曲解説シリーズ「展覧会の絵」は我がりゅーとぴあでの単独公演の様。

 豪華メンバーによる臨時編成オケ、トーク、パンフレット、スクリーンを総動員…という超手間暇の掛った茂木大輔の名曲解説シリーズ。そんなコンサートが地元に居ながら聴けるとは…、茂木さんにはもちろんだが、りゅーとぴあ事務局さんにもブラボー!ということで、コンサートが開かれる9月28日が今から楽しみである。


モルゴーア・クァルテット 「原子心母の危機」 ロックの曲やるの難易度AAAなんじゃないかな。

2014-05-27 22:42:28 | クラシック

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 クラシック・カルテットがプログレの名曲を演奏する…と言うチャレンジをしているモルゴーア・クァルテット。(もともとはショスタコの弦楽四重奏をやるために結成されたクァルテット。)
 2年前にリリースした「21世紀の精神正常者たち」が好評だった…ということで、今回、続編として「原子心母の危機」がリリース…と言うことで、プレグレ・ファンとしてはやっぱり聴いておかなきゃな…ということで購入、期待2割、不安8割で聴いてみる。

収録曲
1. レッド(キング・クリムゾン) 
2. 原子心母(ピンク・フロイド) 
3. 平和~堕落天使(キング・クリムゾン)
4. ザ・シネマ・ショウ~アイル・オヴ・プレンティ(ジェネシス)
5. トリロジー(エマーソン・レイク&パーマー) 
6. 危機 (全曲)(イエス)
7 ザ・ランド・オブ・ライジング・サン(キ-ス・エマ-ソン)

…で、3回程聴いての印象なのだが、「う~ん。がんばっているのは分かるし、音楽的には高度なんだろうけどなぁ…。」と言う感じで、音楽的感動はなし。

 レッドや平和~墜落天使、ザ・シネマ・ショウ、トリロジー、それにザ・ランド・オブ・ライジング・サンあたりの、割と小曲やマイナー系の曲については、「なかなか考えられたアレンジだよなぁ…。」と余裕を持って、大人の態度で聴けるのだが、超メジャー系の2曲、「原子心母」と「危機」(全曲)については、やっぱりこれを弦楽四重奏でやるのって無理があるわな…というのが正直なところ。

 まぁ、それでも「危機」の方は、「弦楽四重奏として考えられる最高のアレンジなんだろうなぁ…。」と思ったが(ただ、それが感動に結びついたか…と言われると沈黙。)、「原子心母」の方は24分の原曲を10分にカット、最初2分はなんの曲か分からず、最後は「何コレ…。」という感じで終了、「完全に地雷ふんじゃったな、流石にフロイドファン怒るぞ。」としか言いようがない。

 ジャケットを含め、福島と絡めたかったのは分からないでもないのだが、どう考えても完全な選曲ミス、「フルオーケストラ、大コーラスじゃなきゃやっちゃいけないだろ、原子心母は…。」と言ったところ。(まだエコーズだったら許されたろうに…。)

 しかし、プログレに限らず、ロックのマスターピースをクラシックやジャズ・アーティストが演奏するケースが最近増えてきているが、どれもこれも原曲を超えるどころか、足下に及ばないケースがほとんど。
 今回のモルゴーア・クァルテット、クラシックアーティストがロックの曲を取り上げたケースではもっとも高いところまで行った演奏だとは思うが、それでも「う~ん、なかなか面白いね。」の粋を出るものではなく、意気込みは買うが、「クラシック・ミュージシャンがロックの曲やるの難易度AAAなんだなぁ…。」との思いを強くした次第である。

 なお、本アルバムで良かった曲は平和~堕落天使とトリロジーの2曲。
 まさか、原曲を聴いていない方が本アルバムを買う…ということはないだろうが、もし、そういう方がいられたら、絶対に原曲を聴いて欲しい…と思う次第である。


デュークエリントン・メモリアル コンサート 6月15日開催! コンサート集中日だな、また。

2014-05-26 23:26:37 | 音楽

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 日曜日、りゅーとぴあに行く途中、第24回新潟ジャズストリートのポスターがッ目に入ってくる。

 いつもよりポスター早いな…と思って見てみると、今年は新潟地震50周年(って言うのか?)ということで、ジャズストリート本チャンに先立って6月15日(日)に新潟地震の際、復興のためにチャリティーコンサートを開いてくれた故デューク・エリントン(新潟市名誉市民)への感謝の気持ちを込めたメモリアル・コンサートが開催される…ということで、その告知ということらしい。 

 新潟ジュニアジャズオーケストラを始め、多数のアーティストが出演する様なのだが、その日は東京交響楽団新潟定期でジョナサン・ノット登場!(当然、ロビーコンサートもあり)の日。さらに言えば、北区フィルハーモニーの定期公演、コンチェルトさんでは小黒亜紀さんのインストアライブも開催予定…ということで、またもコンサート集中日…という感じ。 

 まぁ、嬉しい悲鳴…とは言えるが、本当にどのコンサートに行こうか悩ましい…。(個人的には東響ロビー→コンチェルトさんのインストアライブ→東響定期 になりそうかな…。) 

 いずれにしても、どの会場も盛り上がってほしい…と思う次第である。

※ 今年のジャズスト、新潟地震50周年と言うことで、上記 デューク・エリントン メモリアルコンサートの他、いろいろなプレイベントが予定されているとのこと。要注目である。 

 新潟ジャズストリート公式HP → http://www.niigata-jazzstreet.com/


第83回東京交響楽団新潟定期演奏会 地元でテ・デウムを聴けるって凄いことなんだろうな…。

2014-05-25 23:02:46 | コンサート

 にいがた東響コーラス、新潟市ジュニア合唱団にブラボー!

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 2014シーズンの東京交響楽団新潟定期がスタート。しかも初回からにいがた東響コーラス、新潟市ジュニア合唱団合わせて200名の大コーラスによるベルリオーズの大作テ・デウム 作品22が演奏される…ということで、いつも以上に期待を胸にりゅーとぴあへと向う。観客は合唱団の関係者が来ていることもあってか8割以上の入り…とまあまあ。

 指揮:ユベール・スダーン
 コンサート・マスター:グレブ・ニキティン
 バリトン:フランコ・ポンポーニ
 テノール:与儀 巧

 合唱:にいがた東響コーラス
 児童合唱:新潟市ジュニア合唱団

 プログラム
 ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」 作品9
 ペンデレツキ:3つの中国の歌
 ベルリオーズ:テ・デウム 作品22

 去年の公演で足を引きずっていたスダーンだったが、今回は元気に登場。
 オープニングのベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」、いかにもスダーンらしい輪郭のしっかりした音づくりで、「むぅ、流石スダーン…。」いきなりブラボーがかかったが、「それも当然だわな…。」という感じ。前回の第82回定期と打って変わった快演で「やっぱり東響のレベルって高いんだな…。」と思った次第。
 
 続くペンデレツキの「3つの中国の歌」は日本初演。
 「神秘の笛」、「月出ずる夜」、「夜の風景」の3曲。神秘的な響きをもった曲で、プログレあがりの私にフィット…という感じで、満足の行く演奏。

 そして、第2部。いよいよ今日のメインデッシュ ベルリオーズのテ・デウム 作品22。

 総勢200名の合唱団が広がる様はまさに壮観。

 オーケストラ、総勢200名の合唱団、それにオルガン…と、三位一体になった響きにひたすら身を任せる。

 個人的には重厚というよりも軽やかな印象だったが、合唱団の方も大健闘、急遽、代役で登場となった与儀巧も美しい歌声を聴かせてくれ、満足の行く演奏、会場もいつも以上の大歓声とブラボーで幕となった。

 テ・デウム、CDで予習して望んだのだが、やはりこのような大編成曲は生演奏に限る…という感じ。このような実演を地元で聴けたのも、にいがた東響コーラス、新潟市ジュニア合唱団が居てくれたおかげ…ということで、両合唱団の皆さん、それに指導にあたられた海野美栄、安藤常光の両氏(演奏後ステージに登場して喝采を受けていた。)に感謝したい。

 改めて東京交響楽団のレベルの高さを再認識させられた本公演だったが次回はいよいよノット登場!お楽しみはこれから…ということで期待したい。