りゅーとライフ

(MiddleTown Dreams)「りゅーとぴあ」と「ビッグスワン」をフランチャイズに新潟生活を楽しんでいます。

新潟万代島美術館 ミュシャ展 パリの夢、モラヴィアの祈り ミュシャの情念を感じて欲しい。

2013-08-10 23:57:52 | アート・文化

Dsc00641

 閉幕まであと2日と迫った新潟万代島美術館で開かれている「ミュシャ展 パリの夢、モラヴィアの祈り」。ギリギリになって足を運ぶ。

 アルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、言うまでもなく19世紀末を代表する画家・イラストレーターであり、誰でも一回は目にしたことがあるアール・ヌーヴォー様式の巨匠。

 今回の展覧会は、ミュシャ財団の全面協力のもと、ポスターをはじめ、油彩、パステル、宝飾品、素描、立体物、写真、そしてミュシャに直接関わりのあるプライベートな品々など240もの作品を展示…という力の入ったもの。 

 ミュシャと言えば、パリ時代の美人画系が有名というか、一般的にはそれしか知られていない訳で、私もお花をバックに美人画…、良く飽きもしないで同じような売れ線の作品ばかり書いたものだよなぁ…というイメージしかなかったのだが、今回の展覧会で印象に残ったのは、晩年、故郷チェコに戻って、スラブ民族の誇りと歴史を描いた大作スラブ叙事詩の習作群。

 大国に挟まれ翻弄され続けたチェコ、実際、ミュシャの死後もナチス・ドイツに占領され、またソ連に占領され、プラハの春も体験し、また国が分裂…と大国のエゴに翻弄され続けた訳だが、そのような不安定な小国だったが故に、民族の誇りを描かざるを得なかったミュシャの情念がビシビシ伝わってきた次第。 

 ただ、来られていた方の大部分(95%は女性。なんでこんなに女性ばっかりなんだ?)はパリ時代の有名作に釘付け、モラヴィアの祈り編は足早にスルー…というか、閑散としていたのは複雑な気持ち。軽やかなディベルメントは大受けしたものの、後期の複雑な作品は不人気だったモーツァルト、又はベートーヴェンの後期弦楽四重奏って普通聞かないよね…と同じようなものか…と、いろいろ考えてしまった。 

 いずれにしろ力の入った展覧会、新潟開催はあと一日しかないが、興味のある方は是非足を運んで欲しい…と思う次第である。


ミュシャ展行くなら6月8日がお薦め。ミュージアム・コンサート「パリとチェコの調べ」新潟市ジュニア合唱

2013-06-04 23:10:30 | アート・文化

Img083_3

 この6月1日から県立万代島美術館で始まった「ミュシャ財団秘蔵 ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り」。

 私も是非、足を運びたい…と思っているのだが、6月8日の土曜日、新潟市ジュニア合唱団の皆さんによるミュージアム・コンサート「パリとチェコの調べ」が開催される…との情報をキャッチ。

 私は、その日はスティーヴ・ハケットのコンサートの為、川崎に…ということで、残念ながら聴けないが、「ミュシャ展に行こうかな…。」と思っている方がおられれば、この日がお薦め…と言う感じ。

 出演:新潟市ジュニア合唱団  日時: 6月8日(土)14:00~
 会場:県立万代島美術館ロビー  聴講無料・申込不要

 美術と音楽のコラボレーション、ミュージアム・コンサートはやっぱり気分が盛り上がるし、独特な魅力がある。

 ミュージシャンの選定だけでなく、曲目も展覧会に合わせなければならないので、なかなか開催するのは大変だとは思うのだが、新潟市美術館、万代島美術館と言った地元の美術館でこのようなミュージアム・コンサートが多く開かれることを期待したいと思う。


ロジャー・ディーン 「ヴューズ」永遠の名作

2011-06-19 07:45:43 | アート・文化

 今回のプログレッシヴ・ロック・フェスのポスター、アートワークを担当しているのは第1回に引き続きロジャー・ディーン。(ギャラいくらなんだろう?)と言うことで、彼の画集、「ヴューズ(Views)」を取り出して眺める。

Dscf1056

 ロジャー・ディーンは多くのアーティストのジャケットを手がけているが、一番有名なのはなんと言ってもイエスの作品群だろう。「こわれもの」、「危機」、「イエスソングス」、「海洋地形学の物語」、「リレイヤー」…。まさに音楽とアートアートワークが一体化した新しい総合芸術(オーバーか?)が誕生した瞬間だった。

 実を言うと、私が「イエス」(小6以来のフェイバリット・バンド)を聴き始めたのもディーンがジャケットを手掛けていたから。ジャケットに惹かれて「海洋地形学の物語」や「リレイヤー」を買い求め、訳の分からない音楽を聴き込んでいくうちにズブズブと「プログレ」などという深い闇(?)の世界にはまって行った訳だ。

 ディーンがいなければ、こんなにも音楽にのめりこまなかったかも知れない…そう言う訳で「ロジャー・ディーンには本当に感謝しなければならない。」と思っている。

 LPからCDへ、そして今やネット配信の時代。一端融合した音楽とアートはまた離れていってしまった。「ジャケ買い」などと言う言葉も今や死語…。誠に幸福な時代に音楽に出会えたことを心から感謝している。


日本の誇り?「歌川広重」

2011-03-15 02:05:22 | アート・文化

 日曜日、亀ジャスで川広重「東海道五捨三次」パネル展(読売新聞のプロモーション)が行われていたのでしばし眺める。

001_2

 改めてこんなことを言うのはピンボケと言う感じだが、広重はやはり良い。大胆な色使い、構図…、本当に見ていて飽きることがない。

 私はロックと紅茶とナチュラル・ガーデンはブリテッシュ、車と自転車、そして料理にワインはフランス、時計はスイス、建築物はイタリア、スーツはアメリカ、戦車はドイツ…、とかなり西洋かぶれっぽい人間だったのだが、40歳を過ぎて、将棋や日本酒を始めとした日本食、枯山水に広重、北斎…と「日本文化の素晴らしさはやはり世界に誇るものがあるな…」と自然に思えるようになった。

 けばけばしい街並み、ショーモナイテレビ番組、どうしようもない政治体制…、どうしても好きになれない事は数多いが、誇ることもまた多い我が日本。私は決して国粋主義者ではないが、「日本も捨てたもんじゃないな…」と思う今日この頃である。


銀河英雄伝説 舞台版 好評?!

2011-01-11 00:06:10 | アート・文化

 銀河英雄伝説舞台版、いろいろなHP、ブログなどを見てみると概ね好評だったようだ。DVD版の発売も決まり、又、この6月にはミッターマイヤー、ロイエンタール編の上演も決定したようで、一銀英伝ファンとしてはとりあえず嬉しい限り。

0402

http://gineiden.jp/n_spe01.html

 舞台版としては「帝国」側は映えるのだろうが、問題は「同盟」側か。ヤン・ファンの私だけにちょっと心配。とりあえず、銀英伝舞台版DVDを楽しみにしている。