久々に近くのショピング・センターに入っているラーメン店「ちゃーしゅー屋 武蔵」に入り、からし味噌ラーメンを食べる。(730円-クーポン券100円で630円+小ライス130円=760円也)
開店とほぼ同時に入ったのだが、11時半には既に行列。相変わらず人気店のようだ。辛ミソを徐々に溶かしながら楽しむのがこの店の流儀。スープを残さず完食。腹一杯になって満足度120%。
さて、この「からし味噌ラーメン」の定価は730円なのだが、この手持ち金で蕎麦屋で食べようとすると、ざる蕎麦しか食べられないというのが普通なのである。(だいたい判を押したようにざる蕎麦は700円~800円である)
まぁ、蕎麦の場合、立ち食い蕎麦だと500円アンダーで幾らでも食べられるのだが、ちょっと本格的な蕎麦を食べようとすると、通常のラーメン店のラーメンより高いのが普通なのである。それでいて、量が少なく、腹は膨らまない。
蕎麦店の方にも言い分はあるのだろうが、やはりよほど蕎麦に魅せられた人でないと「蕎麦は高いな~」→「ラーメン店の方が良いや」ということになるのではないだろうか?
実際、蕎麦ブームとかなんとか言われているが、蕎麦の食べ歩き人口はラーメンの10分の1にも満たないというのが実感だ。自分の中では音楽で言えばラーメンがポピュラー・ミュージックなら蕎麦はジャズというイメージである。
実際に食べてみると、やはり有名店の蕎麦は「旨い。流石に違う。」と思うのだが、「もうちょっと量を増やしてくれても良いのにな~」とも思うのである。
そんなことを考えていたら、子安大輔著「お通しはなぜ必ずでるのか ビジネスは飲食店に学べ」(新潮新書)の中で「蕎麦屋の不思議」と題していろいろ書かれていて、最後に「突っ込みどころ満載の蕎麦屋ですが、そういう業種こそ新たなビジネスチャンスがあるのかもしれません」と結ばれていた。「飲食店経営のプロもおかしいと思っているんだなぁ」と妙に納得。
今は限られた通のみを相手にして成り立っている蕎麦店、今後はどうなっていくのだろうか?とりあえず、個人的には値段はともかく、もう少し蕎麦の量を増やしてください…とお願いしたいところだ。通の方からは「量が少ないのが粋なのだ」とお叱りをいただくのかもしれないが…。