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千年以上も前に建設されたバンテアイ・スレイですが、彫刻の美しさも目を見張るものがありました。
それぞれの彫刻はヒンドゥー教を描き、彫刻は掘りが深く、ほとんど赤色砂岩で造られており、アンコール遺跡の中でも群を抜いて洗練され優美であるといわれています。
建物の壁という壁に彫刻が施されていて、保存状態がよく素晴らしかったです。
ガイドさんが細かく説明してくれて、写真も撮りまくりましたが、今となってはひとつひとつの彫刻にまつわる物語は覚えていません。
ガイドブックと照らし合わせてわかるもの、不明なものも載せておきます。
写真を選んでいると、あの時の感動がよみがえってくるようです。
塔門の破風の先端がうずを巻くスタイルがこの遺跡の特徴で、蛇をモチーフにしています。
絶対に見逃すことはない「東洋のモナリザ」はここにあります。
拡大してみるとこれが東洋のモナリザと呼ばれるデバター像です。
しなやかで柔かい体の線と表情に魅せられます。
以前はすぐそばで見学できたようですが、遺跡保護のため、昨年からロープが張られ、少し離れた所からの見学です。
反対側のデバター像も美しいです。
ヴィシュヌ神の妻のラクシュミーが象の聖水で身を清めてもらっています。
下部にはガルーダとナーガが描かれています。
白鳥に乗ったブラフマー神、両側にいるのはシンハ(獅子)
カイラス山で瞑想するシヴァ神。
抱きついているのは妻のパールヴァティー。
下方では20本の腕と10の頭を持つ魔王ラーヴァナが瞑想の邪魔をするためカイラス山を動かそうとしていた。
こんな風に一つ一つの彫刻にストーリーがあります。
以下は何のストーリーかわかりません。
レリーフの美の極致ともいえる芸術です。
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