あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

秋の目白まち歩き(その3)

2016年12月04日 | まち歩き

学習大学の学食でお昼をすませ、後にしました。
しばらく歩いて次に到着したのが、日立目白クラブです。


建物の歴史に触れると、明治41年に学習院が目白に移転し、昭和3年に近衛邸の土地の一部を購入していた学習院が、高等科宿舎として建設しました。
昭和寮と名付けられ、自由と自立を謳歌していましたが、日中戦争勃発頃から管理が厳しくなり、昭和16年には閉寮となりました。
戦後さまざまな目的に使用されましたが、昭和27年に日立が譲り受け、以後社員の福利厚生施設として利用され、建物はほとんど往時のままに守られてきています。


設計は権藤要吉で、最先端のアール・デコ様式に精通した建築家でした。
外観は明るく軽快な印象でスパニッシュ様式となっています。
上部を半円アーチに仕切った細長い窓が階段状に並んでいます。









現在も昭和寮の7つの建物はすべて残っていて、特に本館は内装もそのままで、当時の雰囲気を感じることができます。
飾りのある鉄扉から中に入りました。









2階への階段ホール。
この日は2階は使用中とのことで見学はできませんでした









かつては食堂として、今では宴会場として使われている大広間です。









かつては談話室、今では応接室となっています。









昭和寮として使われていた時代、庶民の暮らしとは別世界で、寮生は紳士として扱われ、飲酒・喫煙も黙認されていたそうです。
食堂の一角には立派なバーカウンターがあり、今も利用されています。









部屋ごとに特徴のあるシャンデリアは日立製だそうです。
この装飾を見るとアール・デコがなんとなくわかる気がします。






























随所にアール・デコ調の装飾が見られます。
















日立が譲り受けた後も、内装はほとんどそのままですが、わずかにリフォームしたような跡があります。
ドアの蝶つがいが付け変えられた後です。



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