あぜ道日記

田舎暮らしの中で、自然や季節の花々、時々お出かけを、写真で綴ります。

秋の目白まち歩き(その2)

2016年12月03日 | まち歩き

学習院大学で今でも利用されている7つの登録有形文化財の建物のうち、きのうは正門、北別館、東別館の3つを紹介しました。
今日は残り4つです。

まず、西1号館は昭和5年に中等科教場として竣工。
ネオ・ゴシック様式とされ、ところどころにゴシック系、アール・デコ系のモチーフがちりばめられています。









外壁には当時流行したスクラッチタイルが使用されています。
スクラッチタイルって調べてみたら、櫛で引っかいたような細い溝の模様があるタイルで、昭和初期に一時的に流行したそうです。









南1号館は昭和2年に中等科・高等科の理科特別教場として竣工しました。
正面玄関1階窓の尖頭アーチ、2・3階の縦長の窓、外壁の付け柱を備えたネオ・ゴシック様式の建物で、階段手すりや窓枠など各所に意匠が凝らされています。
















明治41年6棟の寄宿舎・食堂・衛生病棟とともに、総寮部として建てられました。
全寮制を導入した第10代乃木希典院長は、総寮部内の一室に起居して、学生と寝食をともにしました。
昭和19年の総寮部取り壊しの際、乃木院長の居室部分が「乃木館」として保存され、現在地に移築、現在は学生の部活動に使用されています。









木造平屋建て、ささら子下見板張りの和風建築です。









最後の厩舎(うまや)は明治41年開校当初は、目白通りを挟んだ正門の向かい側(現目白小学校校地)にありました。
目白通り拡張に伴い、昭和2年に倉庫(馬具置場)とともに現在の場所へ移されました。
木造平屋建てスレート葺き建物で、格子の向こうには馬がいました。


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